事故や事件、病気などで突然亡くなってしまう方がいます。自分自身もわからないまま肉体から魂が離れてしまうという事例も多いでしょう。ここでは何らかの理由で突然亡くなってしまった方の魂の3つの状態と残されたものができる故人のための4つの供養についてスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

突然亡くなるということのスピリチュアル的な意味

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突然死はスピリチュアル的な考え方からいえば、全く突然ではないといえます。私たちの魂はこの世に生まれてくるときにおおよその道筋が決められているといえるでしょう。そのため私たちが「突然死」ととらえている「死」もじつは初めから定められた計画であり寿命。魂の修業の時間が終わったということ。突然亡くなった人の魂は、この世で成長したといえるでしょう。ただ中には精神的な学習が不十分なためあの世に行くことが難しい魂はこの世に残ってしまうといわれています。

また「殺される」ことによって突然その人生の終幕を迎えることがありますよね。「殺される」というととても不吉なもののように考えがちですが、スピリチュアル的にはこの人生の終幕もあらかじめ決められていたこと。因果応報という言葉通り前世の因果が戻ってきたということ。これもまた大事な魂の修業といえるでしょう。

突然亡くなった人の魂の3つの状態

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突然亡くなってしまった人の魂には3の状態が考えられるでしょう。ひとつは亡くなってしまった直後、自分の死を認識することができた場合、自分の死を認めたくない場合の3つのパターンがあります。ここではこの3つのパターンについて詳しく考えてみましょう。

亡くなった直後は自分の死を認識していない場合がある

突然事故や事件、病気で亡くなってしまった場合、魂が自分の肉体が滅びてしまったことに本人は気が付かないことがあるといいます。あらかじめ「死」ということを意識して亡くなった場合と違って突然の死の訪れは魂もやはり困惑するもの。

魂は自分の供養のためにおこなわれる「通夜」「葬儀」「法要」などを自分自身で確認することによって徐々に自分の死を受け入れていくといわれています。そのため故人のためにおこなわれる一連の儀式は亡くなった人の魂に自分の「死」を認識させ理解させるためにはとても大切なものといえるでしょう。

ただなかには「生きること」に強い執着を持っていることがあります。この場合自分の死を認めることができないといえるでしょう。

突然亡くなった人の魂が死を認識すると霊界へ行くことができる

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「死」を経験した魂は、自分のためにおこなわれる葬儀や初七日などの供養を認識することなどによって死後数日で自らの死を受け入れることができるといえるでしょう。その後四十九日を過ぎるころまでに現世の人達とのお別れを済ませ神様のいる天国へと旅立っていきます。突然死を迎えた場合も自分の死を認識することでスムーズに霊的に解放され霊界へ向かうことができるといえるでしょう。

突然亡くなった人の魂が死を認識しないときは現世でさまようこともある

突然亡くなった人に限らず、自分の死を認識することができない場合があります。亡くなるときにこの世に恨みや執着が強く残っているときに、自分の死を認めることができずにこの世をさまよい続けることになるでしょう。

地縛霊となってしまった魂は、自分と波長の合う人や同情してくれる人に憑依したりすることで様々な霊障を起こしてしまうこともあります。

残された人が突然亡くなった人のためにできる4つのこと

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突然亡くなった人の魂にとって最も大切なことは「自分の死」をしっかりと認識すること。そのためには残されたパートナーなどの家族が故人のためにしっかりと供養を行うことですね。ここでは突然亡くなった人のために残された人ができる4つの供養について詳しく解説しましょう。

死を認識すること

突然祖母などの身近な方がなくなってしまうと本人もなかなか死を認識することができないことが多いのですが、残された人々もまたその「死」を認識することが難しいといわれています。とくに亡くなった方の家族は、その死を受け入れるまでに多くの時間が必要なのかもしれません。

ただ残された人が「死」を認識せず、いつまでも亡くなった方のことを思っているとその悲しみで亡くなった方はなかなか成仏できないといわれています。残された人の悲しみが亡くなった方の魂をこの世にさまよわせる要因かもしれません。突然の死は悲しみが絶えないかもしれませんが、残された人がしっかりとその「死」を受け止めることがなくなった方が「死」を認識するためにはとても大切なことといえるでしょう。

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