自然豊かな場所にゆったりとたたずむ女性が描かれている「女帝」のカード。たっぷりの愛と女性性を暗示しているといわれています。一方で、仕事や人間関係など恋愛以外の解釈に迷ってしまう人も多いですよね。さらに2番の「女教皇(女司祭)」との違いがわかりづらく混同してしまうこともあるかと思います。
この記事ではタロット占い歴20年の筆者が、状況別に女帝カードの解釈を紹介します。

ライター/凛子

青森県出身、夫と子どもの3人暮らし。 小学生からタロット占いの神秘的な力に惹かれドはまり。友人を占い始めたところ「凛子の占い、当たりすぎて怖い!」と評判に。占いオタク主婦が皆様のお悩みに寄り添います。

【女帝】はどんな意味を持ったカード?

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大アルカナの3番である女帝は、椅子にゆったりと座る女性。周囲は自然が生い茂り、生命のサイクルとそこから生まれる豊かさを感じさせます。さらに彼女の着ているドレスには、女性性の象徴とされているザクロが描かれているのです。

一方で混同しやすい2番の「女教皇(女司祭)」は緊張感漂う高貴な女性。2番と3番は同じ女性でも対照的だと考えられています。女教皇は「知性と理性」、女帝は「愛と美」とイメージするとわかりやすいですよ。

総合的な意味:すべて満ち足りている愛と豊かさの象徴

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このタロットのキーワードは「豊かさ」とそこから生まれる「愛情」です。精神的・物質的な豊かさをしっかりと受け取り、味わいつくすことを表しています。また、ふっくらとした体形は妊娠を思わせることから、象徴的な「母親」や「母性」「女性性」を意味することも。

カードの正位置と逆位置で、豊かさや愛情をどうとらえているかが変わります。

正位置:豊かさを存分に受け取る

カードに描かれた女性のように、豊かさを存分に受け取り満足していることを意味します。その豊かさは、精神的・物質的どちらにも当てはまるのです。愛する人から愛される関係性や、十分な繁栄(お金)を手にすることができるでしょう。さらに周りを魅了する美しさも持ち合わせています。少し官能的な意味合いがあるのもこのカードの特徴です。

さらに与えられた豊かさを自然体に受け止めることができます。ガツガツとしたいやらしさがないところも、またあなたの魅力となるでしょう。

逆位置:豊かさが過剰になっている

逆位置の解釈は2通りあります。1つは与えられた豊かさが過剰気味で少しうんざりしている状態。もしくは与えられるものに対しての感謝の気持ちを忘れてしまっているのかもしれません。生活がだらしなくなり、あなたの性的な魅力も半減してしまうことを暗示しています。

もしその解釈がしっくりこなければ、「豊かさを渇望している」と読むことも可能です。愛やお金に対する充足感がない状態かもしれません。

【女帝】正位置の解釈は?状況別に徹底解釈

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「女帝」カードの大まかなイメージは湧いたでしょうか。それでは女帝が正位置で出た場合の解釈について、状況別に詳しく解説していきます。

その1.恋愛では「愛し合う関係」「包容力がある」

恋愛を占ったときに女帝のカードが出た場合、二人の間は「愛し合う関係」となるでしょう。フリーの方は包容力のある優しいパートナーとの出会いや、意中の人と結ばれるかもしれません。パートナーがいる方は、恋が真の愛に変わり二人の愛情が深まります。または喜ばしい結婚や妊娠が待っているかもしれません。

今苦しい状況の方は、相手を許すことが大切だと女帝は告げています。もっと自分の中にある愛を口にして、優しい気持ちで相手に接することが大事ですよ。

その2.仕事では「快適な職場環境」「利益を生む」

仕事では周囲の人と良好な関係を築くことができ、快適な職場環境になることを意味します。今の環境に満足していない人は、見返りを求めない優しさを意識しましょう。ゆったりと座る「女帝」のように、人を見守り育成する時が来ています。

また「利益を生む」と読むこともできるでしょう。今あなたの中に進めていきたい事業があれば、それはうまくいくというお告げです。一人で進めるよりも「人と協力する意識」を持つと良いでしょう。

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