小アルカナ・ソード10のカードは倒れた男性の体に剣が10本刺さっているという衝撃的な絵柄です。どのような質問であれ、このカードが出たら不安になることでしょう。しかしソードは思考を表すグループで、考え過ぎや言い過ぎを警告する意味だと知っていれば対処することもできそうです。
この記事ではタロット占いをよく活用している筆者が、シチュエーション別にソード10の意味を解説します。

ライター/あまらや

6歳から星占いを始める。長い趣味歴を経てプロを目指す筆者が楽しくお話します。

【ソード10】はどんな意味を持ったカード?

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ソードは大体において考え過ぎる傾向があります。考えることはもちろん必要で大切ですが、方向性が違っていたりムダに考え過ぎたりしても意味がありません。ソード10はその意味のない行為によって破壊的な状態を招く危険性を表しています。

総合的な意味:破壊する思考1 

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考え過ぎて特定の思考から抜け出せなくなる、自分の考えを主張し過ぎて周囲との軋轢を生むなどの状態を表しています。考えを述べることは構いませんが相手がそれを受け取るかどうかは別です。あまり言い過ぎてしつこくなると言葉によって他者を殺傷する可能性もあります。

正位置:破壊する思考2 

自分の考えにこだわり過ぎて自分自身を傷つけたり、または言葉によって他者を殺傷する危険がある状態です。ソードは思考によって命を落とすことさえ示唆するカードで、タロット占いといっても軽く見てはいけない側面があります。もし何がなんでも自分の考えを押し通そうという過剰なまでにしつこい攻撃性を見かけたら関わらずに離れましょう

逆位置:破壊する思考3 

過剰にしつこいといっても人間のすることなので終わりはあります。自分の思考のループに疲れ果てる、他者を破壊し自分も破壊されるといったところでしょうか。ソード10では倒れている男性の向こう側で夜が明けようとしています。おそらく剣に刻まれた所有者たちの名前も明かされていくでしょう。そして新しい概念もまた誕生するはずです。

【ソード10】正位置の各解釈は?

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どのような場面でもソード10のような状況は避けたいものです。しかし一方で言わなければいけないこともあるでしょう。とても難しいですが破滅的な状況を回避するために徹底して言い続けるという姿勢も否定はできません。

正位置の<恋愛>の解釈:口撃の果て1

たまにですが男女間のパワーバランスが崩れ「言い過ぎ」によって事件が起こることがあります。最悪ではあのようなイメージですが、そこまでではなくても口論によって相手を打ちのめしてしまうような状態かもしれません。または必要がないのに自分を責めすぎる場合にもソード10の状態になるので注意しましょう。

結婚なら成立しないでしょう。復縁もできません。相手の方の気持ちは何かの理由で自分またはあなたを責めているようです。出会いならしばらくは縁がないでしょう。

正位置の<仕事>の解釈:考え過ぎの果て1

正解を求めて考え過ぎた上にわからなくなって倒れてしまうような状況です。たとえば1人で頑張ってプランを練ったにもかかわらず、あっけなく否定されて「もう嫌!」ということも考えられますね。そうなってしまうと仕事をしたくなくなりますので、人の意見は人の意見として聞くけれど自己否定はやめておきましょう!

転職をお考えなら今はその時期ではありません。自分に余裕がない状態でうまくいくとは思えないので、まずは休んで自分を回復させてからまた考えましょう。焦らないことです。

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