ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)
パンダの生態
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パンダはその愛くるしい容姿で世界中の人々を魅了しています。可愛い姿をしていながら野生では天敵が存在しないともいわれるパンダはどのような生態をしているのでしょうか?ここではパンダの生態と日本でパンダに会うことができる3つの動物園を紹介しましょう。
生態1 パンダは中国では大熊猫と呼ばれる
中国原産として知られているパンダ。パンダは中国では「大熊猫」と表記されるとか。一般的にはクマ科に属しているパンダは、中国でもとても縁起のいい生き物とされています。中国では古い化石の中からパンダの骨が発見されるほど昔から生息していたパンダなのですが、パンダが中国全土に知られるようになったのは最近のこととか。じつはパンダが縁起のいい生き物として広く中国全土で称されるようになったのは、中国の宝としてパンダが脚光を浴びるようになってからということですよ。その理由のひとつはパンダの生息域がごく一部の地域に限られているからかもしれません。ただ、広く人々から愛されるようになったパンダは現代の中国においてとても縁起が良く、富貴招財のシンボルや子孫繁栄を意味するといわれています。
生態2 中国の四川省の一部にだけ生息
中国といえばパンダというイメージを持っている方も多いかもしれません。じつはパンダの生息域は中国四川省などの一部の地域だけ。とても狭い地域にだけ生息する希少動物なのです。しかも標高1200メートルから4000メートルの竹林のある高地に生息しているため人目に触れることが少なかったとか。ただ中国で出土したパンダの骨の化石の分布から類推すると古くは北京近郊やミャンマー・ベトナムの一部地域にも生息していたといわれています。
生態3 パンダの食事と繁殖
パンダの食べ物は笹ということはよく知られていること。パンダはクマ科の生き物ですが、クマのような肉食性の強い動物ではありません。じつはパンダがいつもむしゃむしゃと竹を食べ続けているのには理由があるとか。本来、パンダは肉食に適した内臓をしています。笹のような植物から栄養を得るためには吸収率が低いため、たくさん食べる必要があるとのこと。パンダが笹やタケノコを食べるようになったのはほかの肉食動物との生存競争に負けてしまったからだそうですよ。
パンダの繁殖は一年に一回だけ。しかも繁殖期はとても短く出産するのは1匹だけの場合がほとんど。野生下では双子が生まれたとしても強い子だけを育てるといわれています。そのため繁殖力が低く、野生下での生息数が減少したとか。
生態4 絶滅危惧種として世界的に保護されている
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パンダは野生下での生息数が激減したためワシントン条約で絶滅危惧種に指定され、商業取引などが禁止されています。中国国外での飼育はパンダの繁殖と研究を目的とする場合だけ認められ、基本的に海外の動物園で飼育されているパンダたちは中国からのレンタル。
そのため日本で飼育されているパンダも国籍は中国。繁殖して生まれたパンダは2歳になると中国へ返還されることになっています。
生態5 日本でパンダにあえる3つの動物園
日本でパンダにあえる動物園は3か所。よく知られているのは東京の上野動物園と和歌山県にあるアドベンチャーワールド。このほか兵庫県の神戸市立王子動物園にも1頭のパンダがいますよ。旦旦というメスのパンダのお相手を模索中とか。パンダの縁起のよさにあやかれるように近くに行ったときは動物園を訪ねてみるといいですね。日本人はとてもパンダが好きといわれています。世界的に見ると日本人が最もパンダに熱狂しているのだそうですよ。
パンダのスピリチュアルな5つの意味
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パンダは白黒のコントラストと、目の周りや耳、手、足だけにみられる黒い毛が特徴的な動物。とてもかわいい姿は私たちを癒してくれますよね。じつはパンダは、ただかわいいだけではなくスピリチュアルな意味を持つ動物も言われています。ここではパンダの持つ5つのスピリチュアルな意味を解説しましょう。