向き合い方4 カウンセラーなどの専門家に頼る
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自分一人ではどうしてもあなたの心が落ち着かないときはカウンセラーや心療内科の先生などの専門家に話を聞いてもらうこともひとつの方法です。カウンセラーなどの専門家の人たちは、あなたの気持ちを上手に引き出しあなたの心を癒してくれますよ。最近は、カウンセラーや心療内科などとても相談しやすくなっています。一人で悲しみに耐えるのではなく、ほかの人の力を借りることも大切ですよ。
向き合い方5 自分自身を大切にする
あなたの心が悲しみでいっぱいの時、心だけではなく体も悲鳴を上げてしまうこともあるでしょう。長く続く悲しみの中、何かをするという気力が失われてしまうかもしれません。そのような状態のときは何もしないことが大切。また、あなたがやりたくないと思ったことは迷わずスルーしましょう。すこしでもあなたの心や体が休まるようにゆったりとした時間を作ることが大切です。
グリーフケアとは
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あなたはグリーフケアという言葉を知っていますか?大切な人との死別によって受ける心の痛みや喪失感は実際に経験してみないと実感できるものではありません。グリーフケアは、これらの痛みや悲しみなどのケアをできるだけスムーズに行うために必要とされるサポートといえます。ここではまだ聞きなれないといえるグリーフケアを詳しく解説しましょう。
グリーフは悲嘆や悲しみ・喪失感のこと
グリーフという言葉はまだ知られていないかもしれません。グリーフは日本語では「悲嘆」。とくに死別することで遺族が感じる深い悲しみのこと。この悲しみは本当に大切な人を失くしてみないと実感としてわからないといえるかもしれません。
グリーフの度合いは、個人によって大きく異なっています。それは大切な人との死別の仕方、亡くなった方が配偶者なのか子どもなのか両親なのかなどによっても異なってくるでしょう。ただ言えることはいずれの場合も残された人には大きな悲しみが残っているということ。そして悲しみに沈む心と悲しみから立ち直ろうとする前向きな心の間を揺れ動く精神状態のことを「グリーフ」と呼びます。この状態がいつまで続くのかということは、本人はもちろん周囲の人々にもわからないといえるでしょう。
グリーフケア1・自分の気持ち吐き出すこと
最近ではグリーフケアを専門にしているカウンセラーもいます。ただグリーフケアは、悲しみに暮れる本人の近くにいる人ができるケアであるともいえますよ。そのためにはグリーフケアはどのようなものかを知る必要がありますよね。グリーフケアの基本は「寄り添うこと」。
最も大切なことは遺族の方が自分の悲しみや苦しみを素直に語る機会を作ることです。
自分の悲しみや苦しみ、後悔、故人に関する様々な思い出を語ることは心のいやしにつながるといえるでしょう。
実際筆者の義父が亡くなったとき、通夜の夜に親族が集まってたくさんの思い出話をしました。いいことも悪いこともたくさん話したことで気持ちが和らいだように感じました。
グリーフケア2・葬儀などの儀式を通して死を受け入れる
亡くなった人とお別れの儀式として「葬儀」や「告別式」がありますよね。これらの儀式を執り行うことによって大切な人が亡くなったということをはっきりと認識し、受け入れなければならない事実として確認することになるでしょう。また、この儀式の後の火葬。火葬することで故人の肉体は亡くなり、骨となって手元に戻ってきます。この状況は大切な人が亡くなったことを認識し、受け入れるためのグリーフケアともいえるでしょう。