スピリチュアルに関心の深い方であれば、マントラのことを耳にしたことがあるかと思いますが、ムーラマントラというものをご存知でしょうか?このマントラを唱えることで大きな効果を得ることができると言われているのですが、どのようなことを得られるのでしょう?そこで今回の記事では、ムーラマントラについてスピリチュアルリストの筆者が解説していきます。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

ムーラマントラとは何?

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ムーラマントラとはどのようなものなのでしょうか?このマントラは宇宙根源の最高神と位置付けられているブラフマーを讃えるもの。ムーラマントラを唱えるだけで、さまざまな願い事を叶えてくれるというのです。家庭のこと・仕事のこと、そして、人間関係のことまで含めて願いを成就してくれる魔法の呪文と言ってもいいかもしれません。ヒンドゥー教に存在する神様を見ると、それぞれの神のマントラが数多くありますが、ヒンドゥー教を信仰している人たちは、用途や場所によってマントラを使い分けて唱えているとのこと。それだけ彼らにしてみると、日常生活に密接したものなのかもしれません。

1.マントラを唱える効果はスピリチュアル面だけでない?

マントラと言うとどうしてもスピリチュアル的な要素が前面に出てきそうですが、実は科学的な観点でもマントラは人に素晴らしい効果を与えることが証明されているのです。それは神経細胞体が集まっている大脳皮質という灰白質が増えていくというもの。真言であるマントラをサンスクリット語で唱えることで、灰白質が増加。記憶機能を持つことで知られる海馬の中でも右側の海馬は灰白質がかなりを占めており、しかも大脳皮質も厚くなっていたために科学者からも注目されるようになったのです。

脳が活性化することで人の願望を引き寄せる効果も高まることから、スピリチュアルな要素が科学的に証明されたと言ってもいいのかもしれません。

2.ブラフマーという神様

ブラフマーを讃えるムーラマントラ。このブラフマーはインド神話に登場する神様として知られていますが、宇宙・生命を創造した最高神。4つの顔・腕・手を持ち、知識と創造の象徴でもあります。ヒンドゥー教だけでなくバラモン教でも信仰されている神様で仏教でも深い関係が。日本ではブラフマーを梵天として訳されており、仏教の守護神として十二天の1人として信仰されているのです。

3.ブラフマーを広めた釈迦

実はこのブラフマーを世に知らしめたのは釈迦。釈迦が悟りを開いた時にまさかブラフマーを広めることを考えていなかったのですが、あまりにも世の人間が煩悩に支配されていたため、釈迦は彼らが真理を理解できないと感じていたのです。中には穢れない人たちは釈迦の教えで悟りの境地に至ることができましたが、これにより釈迦はブラフマーの教えを広めることに。その結果、釈迦という存在が世に知られるようになったのです。

どんな人の願いも叶えてくれるブラフマー

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ブラフマーはどんな人の願いも叶えてくれるとされています。普通に考えると、徳を積んだ人だけに神様が願い事を叶えてくれる印象がありますが、ブラフマーは人の行いに関係なく願い事でも叶えてくれるのです。インド神話ではラフマーが敵対勢力である魔族・アスラの1人であるヒラニヤカシプの願いを叶えたという伝承が残っています。その願いとは、不死身の身体というもの。その結果、世界の覇権を魔族に握られたというのですから、いかにすごいことか理解できるのではないでしょうか?

ムーラマントラの意味と得られる効果

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では、ムーラマントラはどのような意味があり、どんな効果を得られるのでしょうか?

1.全ての世界や宇宙の根源についての真理

ムーラマントラの意味は、ブラフマーを讃える真言であり、古代インドの奥義書のウパニシャッドが示す宇宙の根源についての真理。このウパニシャッドには世界や宇宙を始め、あらゆるものが示されているため、マントラの中でもムーラマントラは人を幸せにできるマントラと言われているのです。

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