日本人にとってトンボは懐かしい記憶を蘇えさせてくれる生き物かもしれません。都会では日常生活の中で目にすることが少なくなりましたが、自然の中に身を置いてみるとまだまだ元気に飛んでいます。このトンボは古来から縁起がいいとされてきたのです。そこで今回の記事では、トンボが縁起がいいとされることについて、スピリチュアリストの筆者が解説していくことにいたします。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

トンボが縁起がいいとされる理由とは?

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現代社会では都市部で昆虫を目にする機会が少なくなりましたが、田舎ではトンボを見ることは珍しくはありませんね。特に独特の美しい模様に魅了される方も少なくありません。しかし、どうしてトンボは縁起がいいのか、その理由について見ていくことにしましょう。

1.勝負運・金運・恋愛運・幸運を引き寄せる虫だから

トンボが縁起がいい理由を調べてみると、その生態から縁起がいいと連想させてきたことが考えられます。理由には諸説あるものの、トンボは、勝負運・金運・恋愛運・幸運を引き寄せる昆虫と言われてきたのです。過去にどのような出来事があったのかは定かではありませんが、トンボが勝ち虫と言われた経緯があります。その経緯は鎌倉時代以前にまで遡るとも言われているのですが、特にその思想が広まってきたのは戦国時代かもしれません。ネットで調べてみると、さまざまなウェブサイトで紹介されており、戦国時代の武士たちがトンボが空中で飛んでいる光景を見て「不退転」の精神を表すものとしてある種の畏敬の念を抱いていたのでしょう。

そのことから勝ち虫と呼ばれるようになったわけです。その思いは非常に強く武士が持つ兜・鎧刀のツバなどの武具などに記されています。伝統的な工芸品に取り入れられることも少なくありません。次第にその感性が進化して日本人の美意識にも反映されてきたのかもしれません。

2.穀物霊の象徴としてのトンボ

2つ目は穀物霊の象徴として崇められてきた点があります。先ほども言ったように戦国時代では勝ち虫として認識されたトンボですが、日本特有の水田では、害虫を捕食してくれる益虫として穀霊の象徴と大切に思われてきました。このことからトンボは幸運を人間に与えてくれると言われているのです。動植物の中にはこのような存在が少なくありませんが、実りをもたらし、平穏な生活を支えてくれるトンボは見方によっては、畏怖すべき存在なのかもしれません。地域によってはトンボを捕まえると失明してしまうと言わしめるほどに縁起がいいのです。

トンボの縁起がいいスピリチュアルの意味3選

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では、ここであらためてトンボが示す縁起がいいスピリチュアル的な意味を3つご紹介いたしましょう。

1.真っ直ぐにしか飛べないトンボ

トンボが縁起がいいと言われるようになったのは、鎌倉時代はおろか平安時代頃からともされています。先ほども言ったように戦国時代は戦勝が最優先となっており、トンボの飾りを取り入れた甲冑を見つけていたほど。これほどまで戦国武将たちが好んだのは、トンボが真っ直ぐ前にしか飛べないためなのです。トンボは真っ直ぐ前方へ進んで後戻りすることがありません。このことは勝利を追求する武士道の精神に合っていたのでしょう。このことから、トンボが縁起がいい虫として認識されてきたのです。武将はトンボのありのままの姿を見て素直にゲンを担いだのかもしれませんね。

2.カチカチカチという鳴き声が勝利の声

都会では本当にトンボを目にすることは少なくなりました。田舎生活の経験を持った大人たちは幼い頃にトンボに憧れを抱いたもの。そんなトンボの鳴き声を聞いた経験を持っている人も少ないのではないでしょうか?耳を澄まして彼らの鳴き声を聴いてみると、カチカチカチと聞こえるのです。実はこの鳴き声が由来で「勝つこと」すなわち「戦いに勝利する」ということになってきたとされています。このことからもとても縁起がいいことが分かるのではないでしょうか?

3.耕作地の害虫を食べてくれる

前述のように穀物霊の象徴として崇められてきました。トンボは水田でよく見かけたものですが、彼らは昆虫を食べて成長していきます。水田で農作物を荒らす害虫を食べているのですが、このことから「穀霊の象徴」とされてきたのです。いろいろな視点からトンボを敬う理由が見えてきますが、このようなことからもトンボは縁起がいいと言っていいでしょう。

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