要因2 安定した人間関係によって持たされるオキシトシン
オキシトシンは良好な人間関係が続くときに分泌される物質。恋人や家族、友人、同僚などあらゆる人間関係において良い状態が維持されることで「自分はひとりではない」ことを実感し、誰かと一緒にいることは楽しい、安らぐと感じされる物質といえるでしょう。セロトニンは自分だけの安らぎを求めることで分泌されますが、オキシトシンは揺るぎのない人間関係の中で分泌される物質といえるでしょう。安定した人間関係があればあなた自身も幸せを感じ、仕事や学業、好きなことに集中することができるといえます。
要因3 高揚感によってもたらされるドーパミン
ドーパミンはあなたに高揚感を与えてくれる物質。仕事や学業で成功したとき「うれしい!」という感情ではちきれそうになるのはドーパミンが分泌されているから。何かに成功するためにはあなた自身は大変な努力が必要になりますよね。その対価として「成功」がもたらされるといえるでしょう。
ただドーパミンは、努力をしなくても分泌されることがあります。それはアルコールを飲んだとき。お酒を飲んだときに楽しくなるのはドーパミンが分泌されるから。ただ簡単にドーパミンを分泌させることで依存症になるリスクがとても高いといえるでしょう。このほかギャンブルや薬物などで依存症になりやすいのは、簡単にドーパミンが分泌され高揚感を味わうことができるからともいえるでしょう。
要因4 3つの物質には優先順位がある
幸せを感じるための物質には、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンの3つがあるといわれています。本当の幸せを感じるためにはこの物質の優先順位がとても重要であるということを知っていますか?
ドーパミンを重要視すると依存症になる可能性がありますよね。また仕事や学業で成功するためにはまずは健康であることが大切。良好な人間関係を構築するためにはあなた自身の安定した心身の健康が不可欠ですよね。そのためあなたが幸せを感じるためには、まずあなたの心身の健康を重要視する必要があります。
あなたがほんとうの意味での幸せを感じるための優先順位は第1がセロトニン、次がオキシトシン、最後がドーパミンといえるでしょう。
8つの幸せになる方法
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うつ病は誰でもなる病気ともいえます。うつ病になっても幸せを感じることで徐々に回復することができるかもしれません。幸せを感じるためには、日ごろの生活習慣を見直すことが大切です。ここではあなたが幸せになるための8つの方法を解説しましょう。
方法1 質の高い睡眠を心がける
睡眠はあなたの健康を維持するためにはとても重要なこと。睡眠を制する者は健康を制するともいわれているとか。確かに睡眠不足が続くことで判断能力が低下する、気分がイライラし怒りっぽくなるなど精神的に不安定になることがありますよね。さらにできるだけしっかり睡眠をとることが重要です。セロトニンが減少すると睡眠に関係のあるメラトニンも減少するといわれていますよ。
ただ睡眠時間が長いというだけでは脳は休息することはありません。大切なのは上質な睡眠をとること。あなた独自の睡眠までのルーティーンを決めることが大切かもしれません。たとえば夕方からはカフェインを摂取しない、夜寝る1時間から30分前からはスマホやパソコンをしないなど少し注意するだけでも上質な睡眠につながることがあります。
方法2 バランスの良い食事をする
腸は脳と神経でつながっていると知っていますか?そのためセロトニンは腸からも吸収されるといわれています。セロトニンを多く含むといわれる豆腐などの大豆製品、チーズや牛乳などの乳製品、卵、鶏肉や豚肉などの肉類、ナッツ類などをバランスよく摂取することで腸から脳がセロトニンを摂取することができるとか。
じつはセロトニンの多くは腸内に存在しているといわれており、第2の脳とも称されています。バランスの良い食事を心がけ腸内環境を整えることが幸せホルモンであるセロトニンを十分に分泌するためには必要不可欠といえるでしょう。規則正しくバランスの良い食事は健康と幸福感の源ともいえます。