そこで今回の記事ではエゴについて、スピリチュアリストの筆者が解説していきましょう。
ライター/myuza
九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。
エゴとは何?
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スピリチュアルに関心を持っている人はなら「エゴ」という言葉を耳にしたことがあるかもしれませんが、一体どのような意味合いを持っているのでしょうか?
1.自らを認識する意識
エゴはラテン語の「ego(自我)」が元になっている言葉ですが、いろいろな解釈があります。エゴと言うと「エゴイスト」「エゴイズム」といった言葉がありますが、「利己主義」「利己的な性格の人間」というような意味がある一方で、「私は私」というように自分のことを認識する意識のことを指しているのです。別名「自我意識」「自意識」と表現することもあるのですが、自分と他人を区別して自らのことを認識する根源的な存在と言っていいかもしれません。
2.あえて自分を認識する意識
「私は私」や「自我意識」という解釈になるエゴ。しかし、自分が自分であるという意識は、ごく当たり前のことであり、あえて「私が私」と認識する必要があるのでしょうか?
エゴを厳密に見ていくと、それがある人・ない人が存在していることが分かります。
エゴは「この自分が私である」と認識したい自我のことであり、自我をあえて見い出す意識。認識や感情の主体として異なる自分であり、自覚して行動や思考をする意識である「顕在意識」と理解することができるのです。
元々、自我意識はあえて自分を見い出するとを意識しなくては認識しているもの。「右足を上げようと動くのも自分である私」というように認識しなくても「私」であることは間違いありません。
普段の生活で行動している中に自我意識があるものの、特別に「この人が私」と思うことも感じることもない意識が自我なわけです。但し、世の中は他者と共存しながら生きていく社会。自分の外側にある存在によって「自分」という存在を認識する意識が生まれてくると言っていいでしょう。
1.ネガティブなエネルギーの源泉
エゴはネガティブなエネルギーを生み出している意識と考えられています。自分の存在を守るためあるもので、自己の存在を否定された時に自分を認めてほしいという相手の反応に対する感情と言ってもいいかもしれません。
これはそのため、その感情が怒り・悲しみ・不安などのネガティブ的な感情さえも作り出しているわけです。感情は人の内側にあるエネルギー源となるためネガティブな感情に支配されていると、苦悩や執着心などの良くないエネルギーを生み出してしまいます。
2.過去に対する執着心
前項で言ったようにエゴは執着心を作り出すこともある。エゴは過去に起こったことに感情固執していると、その働きを大きくさせます。それだけ執着心はエゴと深い関係があり、エネルギーの流れを鈍くさせてしまうのです。
過去に捉われすぎると、新しいできごとの価値を理解することも受け入れることもできないでしょう。執着心から解放されない負の感情にコントロールされてしまい、新たな働きを取り込むことができません。そうなると、心身のバランスさえ崩しかねないのです。
3.自己成長の意識
人は他人とのあり方を比較することで自分の存在意義を認識することができません。言い換えると、他人と関わりを持つことで自己の位置を認識でき成長していくもの。エゴのあり方やそこから発生する苦悩が自己の成長を促していくのです。自分のあり方を理解するためには、このエゴの役割を理解しておかなければなりません。
このようなことを考えると、愛とエゴは対局の位置にある意識と見られてきました。他人という外側の働き・自分という内面の働きの関係があります。そのため慈愛の心を持って人に接することで自分自身も成長させることができるのです。