毎日の生活の中で「なんとなく体が重い」など不可思議な出来事を経験したことはありませんか?「最近働き過ぎかな」などあなた自身に心当たりがある場合は問題ないといえますが、原因がわからないこともありますよね。原因がわからないとき、もしかしたらあなたに生霊がとりついてしまっているのかもしれません。ここでは生霊とは何か、とりつかれたときの3つの症状、5つの払い方と2つの予防法をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

生霊とは

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スピリチュアルな世界に興味がある人なら「生霊」という言葉を聞いたことがあるはず。そして「生霊」はとても怖いものだということも知っていますよね。ここではとても恐ろしい霊として知られている生霊について考えてみましょう。

生霊とは生きている人間が飛ばした念のこと

生霊はその文字からイメージできるように「生きている人の霊」。霊は一般的になくなった人の魂の念という考え方がありますが、生霊は「生きている人の念」

私たちは生きていくうえでさまざまな思いを抱いています。「感謝や喜び、楽しみ」などポジティブな念と「恨み、嫉み、妬み、怒り」などのネガティブな念の2つがあるといえるでしょう。喜びや感謝の念を抱くことであなた以外の人たちも幸せにする力を持っているといえます。

ネガティブな念は特定の相手に対して抱く場合がほとんど。ネガティブな念がその人の持つ許容範囲からあふれてしまい邪悪な念として相手に飛んで行ってしまったときにその念は「生霊」となります。また生霊は特定の相手に対する恨みや妬みであるため呪いのひとつといえるでしょう。

悪霊の中のひとつで最も厄介といわれる憑依霊

生霊は憑依霊といわれる悪霊の中でも最もたちが悪いとされています。スピリチュアルな専門家といわれる人の中には「生霊はその念が弱いもの」と提唱している方もいますが、実際は念を飛ばした相手を不幸にする力を秘めていると考える方が妥当でしょう。

生霊が最も厄介といわれる理由のひとつは念を飛ばしている人が相手に対するネガティブな感情を抱かなくなるまで続く可能性があるということ。一般的な地縛霊などの憑依霊は、専門家などによるきちんとした除霊によって憑依した人から離れていき成仏することができますが、生霊は除霊してもその念が続いている限り憑依を繰り返してしまうかもしれません。

生霊にも意志がある

生霊は飛ばした本人の意志だけではなく、生霊自身にも意志が存在するといわれています。そのため、生霊を飛ばした本人が考えている以上の災いを相手に起こしてしまうこともあるとか。想定外のことが起こってしまう可能性がある点が、生霊の怖さのひとつといえるでしょう。

生霊を実際に体験した話

生霊として最も知られているのは源氏物語に登場する六条の御息所。彼女は生霊となって葵上の命を奪ってしまいますよね。

筆者の知人はある人物に執拗に嫌がらせを行った結果、生霊にとりつかれてしまい病気となり現在は歩けない状態になっているとか。また、筆者自身も30代の頃、生霊を飛ばしてしまい相手の人がアキレス腱断裂の大けがを負ってしまったということがあります。そのときはわかりませんでしたが今振り返ってみると相手に対する憎しみが大きく影響し、生霊を飛ばしてしまったのかもしれません。そして異様に体が重く、フワフワした感じがあったことを覚えています。生霊を飛ばしてしまった人の念の強さによって憑依した相手に起こる災いの強さが決まっているともいえるのではないでしょうか。

誰でも生霊になる可能性がある

私たちが生きていくうえで妬みや嫉み、怒り、恨みという感情を抱くことはごく自然なこと。いつもポジティブに過ごすことが理想ですが、人の感情はコントロールが難しいといえるでしょう。そのため、人との関係を持ちながら生きている以上誰でも生霊となってしまう可能性は持っているといえます。

ただ、生霊になりたいと思って生霊になる人はいません。生霊のほとんどは自分自身、気が付かないうちに相手にとりついてしまっているといえるでしょう。生霊となってしまったとき、「睡眠時間はしっかりとれているのになぜか体がだるい」「最近理由もなく疲れている」などの自覚症状があることも。生霊となったとき、あなたの魂の一部が飛んで行ってしまっている状態なのであなた自身にも大きな負担がかかっているといえます。

生霊を飛ばしやすい人の特徴

誰でも生霊を飛ばしてしまう可能性を持っていますが、そのなかでもとくに生霊を飛ばしやすいと考えられている人の性格的には特徴があります。

生霊を飛ばしやすい人の共通する性格的特徴は、つねに自分が被害者であり相手に対する恨みや妬みなどのネガティブな感情を抱きやすい人。また、恋愛では別れた相手や片思いの相手に対する思いが強すぎるということが考えられます。いずれにしても相手に対する自分本位で一方的なネガティブな感情が生霊となってしまう大きな要因といえるでしょう。

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