2.長寿から縁起の良さへ

「鶴は千年・亀は万年」ということわざがありますが、さすがにここまで鶴と亀が長生きできるわけではありません。自然界で生きる鶴の寿命は20年~30年をされており、動物園での飼育されている鶴になると50~80年も生きるとも。一般的に鳥の寿命は数年ほどとなってるので、そのことから考えると大変長生きする鳥類と言っていいでしょう。

これが亀もなってくるともっと長生きして100年以上生きるケースも珍しくはありません。このように確かに鶴と亀は長生きする生き物と思っていいでしょう。

しかも、鶴と亀は縁起が良いと言われるために、特に鶴の方は夫婦仲が良い鳥でもあるために、夫婦円満の象徴と見られることも。その結果、セットとして扱われる亀も縁起の良い動物になっていったのかもしれません。

ご贈答用としても亀?

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鶴は祝福・幸福祈願・病気平癒祈願などで折られる千羽鶴がよく知られていますが、おめでたい鳥の鶴と動物の亀がセットになった鶴亀が色々なシチュエーションで扱われてきました。

鶴亀の姿をデザインされたものが結婚式やおめでたい式典などでも欠かすことができない縁起物として使われています。それほど縁起の良いものとして珍重されているわけですが、ご贈答用しても亀もよく利用されていることを考えると、本当に縁起が良いことが分かるのではないでしょうか?

甲羅の紋様は吉兆の図形

亀に関連した昔話としては、うさぎと亀が競争する話が知られていますね。ぴょんぴょん跳ねていくウサギが油断して昼寝をしている最中にゆっくりとしか進めない亀がいつの間にか、うさぎを追い越していたという内容。

この他には浦島太郎が亀の背中に乗って龍宮城に行く話もありますね。浦島太郎が地上に戻って来た時、乙姫からもらった玉手箱を開けて老人になったという物語ですが、とても不思議な話です。

実は亀は古代の中国では仙人が住む不老長寿の地である逢莱山の使いと信じられてきました。このことから亀は鶴とともに長寿を象徴するめでたい生き物として尊ばれているのですが、前項でも触れたように甲羅の六角形の紋様も吉兆を表す図形という伝説があります。

幸運を呼ぶ亀のアイテム

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縁起の良い亀は幸運を呼ぶ生き物として色々なアイテムも人気。その中でもここで紹介するものは多くの人に好評です。どのようなアイテムなのでしょうか?

1.福銭亀:金運アップのご利益

縁起を呼ぶ亀のアイテムの中に福銭亀というものがあります。金色をしておりとても小さなな金属の亀。福銭亀は金運をアップするご利益とされており、財布の中に入れておくことで、金運を引き寄せてくれると言われているのです。

福銭亀は神社やお寺で販売されているので、お賽銭の入れるつもりで購入してみるといいでしょう。

現在ではお店でも購入することができますが、神社などの方がご利益があるされているために絵馬を購入する際に合わせて買ってみてもいいのではないでしょうか?

2.根付:これもまた金運アップ!

2つ目のアイテムとしては根付がありますね。これは財布につけるために作られたアイテムですが、運アップをもたらしてくれる縁起物として重宝されてきました。

近年では携帯ストラップとして使う人も少なくありませんが、スマホは人をつなぐアイテムのために、根付は人間関係を良くしてくれるという話もあるほど。

それでもバッグに亀の根付は仕事運アップ・金運アップを導いてくれるというのです。

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