焦熱地獄とはどんな世界？16の小地獄・堕ちる人のタイプ・地獄道の世界観を含めてスピリチュアリストの筆者が解説

分荼梨迦処（ぶんだりかしょ）は。飢えて死ぬことで天国に行くことができるという間違ったことを説いた人間が落ちる地獄。体内から炎が吹き出して全身を苦痛で焼かれるのですが、分荼梨迦の池があるので水を飲むことができるという囁きが聞こえてきて、池に飛び込んでしまうことで、さらに炎が激しく燃え上がって苦しみが大きくなっていくと言われています。

龍旋処（りゅうせんじょ）は、「欲・怒り・愚かさを断つことで涅槃に行くことができるとという教えは真実ではない」と説いた人が向かう地獄。多くの毒龍が人間の周りを激しく回りながら、落とされた人間の身体は毒と龍の回転摩擦で砕かれていくのです。

赤銅弥泥魚旋処（しゃくどうみでいぎょせんしょ）では、輪廻転生はないと説いた人間が落とされる地獄。灼熱の銅の湖に住む鉄魚に上半身を噛まれて、下半身は熱銅の海で焼かれて海虫に喰われてしまいます。

ここまで5つの小地獄を紹介してきましたが、これらの他にも血河漂処（けつがひょうしょ）という地獄で何度も戒律に背き「苦行することで全ての罪は許されると勝手に解釈して自ら身体を傷つけた人が落とされる地獄の始め多くの小地獄があります。

鉄杵で砕かれて肉山となったところで火にあぶられていく饒骨髄虫処（にょうこつずいちゅうしょ）、罪人の目の前で大切な人々が焼かれて精神的苦痛を与えられる一切人熟処（いっさいにんじゅくしょ）など、想像を絶する地獄が待っているのです。

1つは殺生の罪を犯した人が対象。但し、殺生とは人殺しの罪だけでなく、蚊・蟻の1匹でも命あるものを殺した人が焦熱地獄に落ちると言われています。

「部屋に蚊がいるから」と殺虫剤を使って殺しただけで殺生とみなされるので、私たちは魚・家畜まどの命を奪っていることを考えると、ほとんどの人間が対象となってしまうのでしょうか。