2.植物説
2つ目は植物性的な存在であるという説。ケセランパセランの中心には核があり、毛が放射状に生えている形をしています。アザミの綿毛も毛足が長くて種を中心にして放射状に白い毛が伸びていることから、ケセランパセランと同一視されることも。空中に浮かんでいるところを見ているとまさにケセランパセランと思っても不思議ではありません。
この他にはケサランパサランがビワの木の近くで見つかることが多いために「ビワの木の精」と見られることもあるのです。
3.鉱物説
3つ目は鉱物性としてのケセランパセランです。この説はウサギの尻尾のようなオケナイトという鉱物が、ケサランパサランではないかと言われてきました。
但し、軽石のような軽さであるオケナイトですが、鉱石だということを考えると、空中に浮かんでいるほどのものではないでしょう。とは言え外見的にはケサランパサランに似通っていることは間違いありません。鉱物性のケサランパサランは解毒剤として使われていたことがあるとも言われており、今ではパワーストーンとしても知られているのです。
4.昆虫説
ケセランパセランには昆虫性もあります。アブラムシの一種の雪虫の幼虫が空中を漂っているというもの。夕方に見かける雪虫はとても神秘的な雰囲気を醸し出して、ケセランパセランであると思われるのも納得します。
ケサランパサランを見たらどうすればいいの?
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まるで妖精のような雰囲気を持っているケサランパサラン。東北地方での伝承からしても、精霊であるのか妖怪であるのか、謎が深まるばかり。そのケサランパサランがあなたの目の前に現れた時はどうすればいいでしょうか?
1.静かに見守るのがいい
初めて彼らを見つけることができると、少しうれしい気持ちになるかもしれません。それはケサランパサランを見つけることで幸運が訪れると言われているため。一生の間に1度は見てみたいと思うことでしょう。
ケサランパサランはビワの木の近くで見つかることが多いと言われており、もし庭や近所にビワの木があれば、その辺りを探してみるといいかもしれません。ただ、そこで見つけることができたなら、できるだけそっと見守るようにしておきたいものです。
2.捕まえて育てることができる?
その一方でケサランパサランを誰にも気づかれないようにこっそりと飼育することで、幸せがやってきるという考え方もあります。桐箱に入れて白粉を与えることで増殖することもできると言うのです。
ケサランパサランはゆっくりと空中を舞っている物体なので、捕まえるのはそんなに難しくはないと言われています。但し、見つけることが困難なために前述のようにビワの木の近くを探すことがいいかもしれません。捕まえることができたなら、普通のペットのように愛情を持って育てていくことで、飼い主に幸運をもたらしてくれる可能性もあるのです。