みなさんは「ケサランパサラン」というものをご存知でしょうか?とても不思議な存在で動物なのか植物なのか、あるいは生き物ではない別のものなかさえ分からない物体。一体その正体は何なのでしょうか?そこで今回の記事ではケサランパサランについてスピリチュアリストの筆者が解説していくことにいたします。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

ケサランパサランって何?

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ネットで検索してみると、ケサランパサランの画像を見ることができます。中には空中にフワフワと漂っている白い物体を見かけたことがある人もいらっしゃることでしょう。これがケサランパサランであり、その姿を見た人には幸運が訪れるということで大きな話題になったこともありました。スピリチュアル的にも大変興味深い存在で、今でも謎に包まれた正体がはっきりとしていない存在なのです。

1.毛玉みたいな白い物体

どこからやってくるのか定かではないのですが、空中を漂う真っ白な毛玉、あるいは白い綿毛のような物体のケサランパサラン。伝承上では全く謎の物体であり、どこから降ってくるのかも解明されていません。冒頭でも触れたように生き物なのか植物なのかも定かではなく、餌を与えることで成長するという話や密閉した箱に入れておくと窒息してしまうなどの逸話もあり、さらに謎を深めているのです。

ケサランパサランは江戸時代以降に知られることになるのですが、大陸飛来説・南蛮貿易の珍品輸入説などさまざまな話もあるほどで、ますます正体が何か分からなくなってきます。

2.東北地方の伝承では

東北地方でもケサランパサランを代々受け継いで育てている家があるという伝承が残ってします。但し、他人に見せることや持ち主が1年にうちに2度以上見ると幸運から見放されてしまうという言い伝えもあり、ケサランパサランを受け継いだ家系はそのことを公表していないという話もあるほどです。

3.名前の由来

ケサランパサランを神秘性を高めているのは、正体がはっきりしていないこともありますが、その名前にもあるかもしれません。「ケサランパサラン」の名には幾つかの由来があると言われており、その1つに古代インドも梵語である袈裟羅(けさら)・婆裟羅(ばさら)が語源になっているという説、東北の方言で「何が何だかさっぱり分からない」という意味が由来とされていたり、スペイン語の「なるようになるさ」という解釈になる「ケセラセラ」が元になっているとも。ますます謎を深めていくばかりなのです。

ケサランパサランは幸運を運んでくれる妖精?

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ケサランパサランが一体何者なのか全く正体不明な存在でありながら、妖精のような特殊な力を持った存在と言われることもあります。ケサランパサランを見た人は、金持ちになったり、病気知らずの体質になる・衣服が豊富になるなどの幸福をもたらすと言われてきました。その一方で見た目がすぐに吹き飛ばされそうな繊細な物体でもあるために、人に幸福を与えると力を出し切ってしまい消滅するとも。ある地域では小さな妖力を持った妖怪とも言われているのです。

ケサランパサラン4つの正体説

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ケサランパサランの正体については4つの説が唱えられています。実のところ、ケサランパサランはどのようなものなのか迫っていくことにいたしましょう。

1.動物説

1つはケサランパサランが動物性の一種であるという説。別名「狐の贈り物」と呼ばれており、丸く白い毛で覆われた形をしていることが分かります。これは鷹・ワシなどの猛禽類が小動物を捕食した後に排泄された糞の中に含まれていた皮が乾燥して毛の部分が球状になったものという説です。

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