
ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)
アネモネの特徴

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アネモネという花には3つの特徴があります。ここではアネモネの世界中で愛されている花、多くの種類が確認されている、アネモネにある毒や花の特徴をガーデニングが好きな筆者が解説しましょう。
特徴1 世界各地で愛されている可憐な花
アネモネは古くから人々に愛されている花。古代ローマ時代にも人々に愛されていたとか。アネモネが世界中に広く知られるようになったのはくしくも宗教的対立から勃発した十字軍。十字軍によってイスラム地域からヨーロッパにもたらされたアネモネが広く世界中に広まったといわれています。ヨーロッパにもたらされたアネモネは、さまざまな品種改良が行われました。
日本にアネモネがもたらされたのは江戸時代末期ごろ。昭和の初めごろには和名『牡丹一華』『花一華』として人気となりました。ちなみに和名の由来はアネモネの花が牡丹とそっくりだからとか。
アネモネの英語名を知っていますか?Windflowerといわれるアネモネは、春風にそよぐ可憐なアネモネの様子が「風」をイメージさせるとか。春をもたらす花として人々に安らぎを与えているのですね。
特徴2 多くの種類がある
アネモネには多くの種類があり、様々な花や色を楽しむことができるためガーデニングには欠かせないともいえるでしょう。あなたはアネモネというと赤い花を思い浮かべませんか。じつは広くアネモネとして知られている花はアネモネ・コロナリアという品種。さらにアネモネの自生種は、地中海から西アジアで120種以上が確認されているそうですよ。
特徴3 アネモネの毒と花の特徴
あなたは可憐なかわいい花として知られているアネモネに毒があるということを知っていますか?見かけの可憐さとは裏腹にアネモネ自体に「プロトアネモニン」という毒が含まれています。アネモネの茎を折ると白い液体が出てきますよね。この液体には毒が含まれており、接触すると皮膚炎などの炎症が起こる可能性があるので注意が必要ですね。
またさまざまな色があるアネモネですが、花びらのように見える部分はじつは咢(がく)。アネモネ自体には花びらといわれるものは存在していないそうですよ。
アネモネの花言葉

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アネモネにはギリシャ神話が由来とされる悲しく切ない花言葉とポジティブな花言葉の両方が存在する不思議な花といえるでしょう。
悲しいイメージの花言葉には見捨てられた、はかない恋、辛抱する、嫉妬などがあります。ポジティブな花言葉には真実や期待などがあり、赤いアネモネのあなたを愛します、青いアネモネのあなたを信じるなどがありますよ。
アネモネの花言葉の2つの由来

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アネモネの花言葉にはとても切なく悲しいものが多いですよね。その理由は、ギリシャ神話にまつわるふたつの言い伝え。ここではアネモネの花言葉の由来となったアドニスと侍女アネモネに関するギリシャ神話を紹介しましょう。
由来1 アフロディーテとアドニスの物語から
もっとも有名なアネモネにまつわる話は女神アフロディーテとアドニスの話でしょう。アフロディーテは息子である恋愛を司るエロースと遊んでいるとき、エロースの放った矢が刺さってしまいました。この矢を受けた後、最初に見たものに恋をするというもの。アフロディーテの目に最初に飛び込んできたのは美少年といわれるアドニスでした。アフロディーテはアドニスを愛し、夫である軍神アーレスは嫉妬にくるってしまいます。
アドニスは狩りが好きなことを知ったアーレスはイノシシに身を変え、アドニスが狩りをするときに襲い掛かりました。血を流し死んでしまったアドニス。この時落ちた血がアネモネになったとか。また一説ではアドニスがなくなったことを悲しんだアフロディーテの涙がアネモネになったとか。この神話からアネモネの花言葉がはかない恋となったそうですよ。