ムカデを目にした時、あなたはどのように感じるでしょうか?恐らく多くの方があの見た目がグロテスクな姿に背筋が凍り付く印象を覚えるかと思います。まさにこの世のものとは思えないくらいに。しかし、彼らはとても縁起のよい生き物とされているのです。
そこで今回の記事ではムカデが示すスピリチュアルメッセージの意味をスピリチュアリストの筆者が解説していくことにいたします。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

ムカデのスピリチュアル的な意味とは?

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ムカデに遭遇した時、多くの人は飛び上がるように驚くと思います。他の生き物には見られない個性的な姿をしていますが、お世辞にも格好いいというものではありませんね。ムカデに刺されると毒の影響で痛み・腫れも。そのために「どうしても苦手だ」と感じられる人が多いのでしょう。しかし、スピリチュアルな観点で見ると、ムカデは幸運を知らせる神様の使いとして知られています。

1.ムカデは毘沙門天の使い

ムカデは、古来から毘沙門天の使いだと言われてきました。七福神の中の1人である毘沙門天は、戦い・勝負事のご利益だけでなく、金運・商売繁盛などの恩恵をもたらす神として知られているのです。

ムカデは漢字で「百足」と書くように足がたくさんあり、巧みに動かしながら前へ前へと進み後退することがありません。多くの兵が見事な行進をしているような光景でこのことから、ムカデは「前進する」という意味も含まれているのです。

2.あの武田信玄でさえも崇めた存在

ムカデは戦国時代の武将・武田信玄も崇めた存在。信玄は自分の鎧兜にムカデの柄が施されていたのです。ムカデは自分に危害が迫ってくると自分よりも大きな敵であっても果敢に立ち向かっていく習性があるために、後退せずに猛毒を使って相手を打ち負かそうとします。常に勝つことが求められた時代であったために、ゲン担ぎとして甲冑・兜・旗にムカデの模様が描かれていたわけです。

3.鉱山とも深い繋がりのあるムカデ

ムカデは鉱山とも深い繋がりのありました。前述の通り武田信玄がムカデを兜や甲冑に描いたのですが、武器の材料となる金属は鉱山で発掘されます。戦をするためには莫大なお金も必要となり信玄の一族は鉱山から採掘した金を費用にしていましたが、採掘を担っていた人達は武田家金堀衆、通称ムカデ衆と言われていたのです。

ムカデが伝える5つのスピリチュアルメッセージ

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では、ここでムカデが教えてくれるスピリチュアルメッセージを5つご紹介していきましょう。

1.前進のメッセージ

前項でもお話しましたが、ムカデのスピリチュアルな意味の1点目は「前進」。ムカデは「百足」と書くように体節に足数が多く足がもつれることなくスムーズに前進していき後退することをしません。自分より強い相手であってもひるまずに立ち向かっていく姿はまさに「前進」という言葉が相応しく、ムカデに会った時は時は「前進していきなさい」ということを教えてくれているのです。

2.協力のメッセージ

2点目は「協力」というメッセージです。このサインの所以はくさんの足が節に沿ってまっすぐに並んでいるために人が一列になって行進している光景を連想させてしまうため。1人でも違う方向を向いていると上手く進むことはできません。このことから「協力」というメッセージを伝えてくれているのです。

ムカデを見た時は周囲の人たちから協力の必要性があることと受け止めるべきでしょう。もし協力をえているなら、そのことに感謝することを忘れないでください。

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