身の毛もよだつ衆合地獄の4つの恐ろしさ
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これまでご紹介してきたように八大地獄は凄まじいまでの苦しさがありますが、比較的に優しいと言われる衆合地獄でさえ身の毛もよだつレベル。その4つの恐ろしさを見て行きましょう。
1.気の遠くなる刑期
1点目は気の遠くなるほどの刑期の長さがあります。衆合地獄での1日は人間界で言うと200年を1日としての2000年間。とてつもなく長い1日で過ぎる2000年間が衆合地獄の刑期・人間の時間的感覚では106兆5800億年にもなり、期限のない阿鼻地獄より優しい第3地獄であってもこれだけの長い罰を受け続けなければならないのです。
2.大きな山に潰される
衆合地獄には白羊口という対の山があり、絶えず激しく燃えさかっています。この2つの山に獄卒が罪人たちを連れて行き、山間に入った瞬間に2つの山は凄まじい力で引き合い、罪人は押し潰されるのです。そして身体中の血が抜け出し骨だけが残ります。
3.鋭い刀の葉で切り裂かれる
3点目は葉が鋭い刀である刀葉林という木の上に絶世の美男美女が座っており罪人は誘惑されて目指して木を登ります。そこで刀葉林は上から降り注いできて身体が切り裂かれてしまうのです。しかも、刀葉林の登り降りを何度も繰り返えさなければならないために罪人はボロボロの状態。この苦しみも幾度となく繰り返されていきます。
4.精神的な責め苦もある
衆合地獄は他の地獄にはない責め苦もあります。それは精神的な責め苦であり、未成年や子供に対して邪婬を働いた罪人に科せられる苦しみ。自分自身ではなくその子供が鬼によって拷問を受けたり惨殺される光景を見せられるのです。自分の愛する子供が鬼によって切り裂かれるシーンはこれ程辛いものはないでしょう。
衆合地獄に落ちるのはどんな人間?
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では、衆合地獄に落ちるのはどんなタイプの人間なのでしょうか?前述のように衆合地獄には殺生・窃盗・邪淫を犯した者が行く地獄。現世で邪な性行為に耽ったり、殺しや盗みなどをした人間が落とされます。殺生でも肉を食べたり蚊を殺したりする殺生も対象になりますし、横領・不倫・性的暴力を働いた者もこの地獄に落ちることに。現代社会ではセクハラも当てはまると思うのですが、それだけに日々の行動を考え直す必要がありそうです。