3.衆合地獄:針の山の地獄

そして、第3階層の衆合地獄は針山地獄。牛頭・馬頭と呼ばれる獄卒により、鉄の山の谷間に追い込まれて両側から迫る山に挟まれて圧死。この他にも臼の中に入れられて餅のように潰されたりもするのです。殺生・盗みだけでなく、浮気・不倫など邪淫の罪もこの地獄で永遠とも言える苦しみ味わうことになります。

4.叫喚地獄:真っ赤に焼けた地面の地獄

第4階層は叫喚地獄は「叫喚」という言葉からも分かるように「泣きわめくこと」、つまり「苦しくて泣き叫んでしまう地獄」になるのです。殺生・盗み・邪淫だけでなく飲酒までした人が落ちる地獄で、真っ赤に焼かれた鉄の地面を走らされて溶かした銅を喉に注ぎ込まれるという人の常識では考えられない狂気の世界と言っていいでしょう。

5.大叫喚地獄:苦しみ10倍の地獄

5番目にある大叫喚地獄は、第4階層の叫喚地獄と同じ刑罰ではあるものの、その苦しみは10倍。ここに堕ちて行った人は大声で泣き叫んでいます。ここでは殺生・盗み・邪淫・飲酒に加えて嘘をついた時に行きつく先は大叫喚地獄というわけです。ここではどのような嘘も見破る地獄の管理人・閻魔様が待っているので、生前の行いを騙し通すことはできません。

6:焦熱地獄:肉体の苦しみが永遠の地獄

第6階層にあるのが焦熱地獄であり、身体を串刺しにされて火あぶりの刑罰で苦しむ地獄。焼き鳥のように串に刺されて猛火であぶられる苦しみは終わることなくきの遠くなるほどに続いていきます。殺生・盗み・邪淫・飲酒・偽り(嘘)に加えて仏僧を世間を惑わす邪見の罪を犯した人が落いていくのです。ここでも責め苦が1度で済むはずはありません。まさに永遠に続く無限ループのようなものと言えるでしょうね。

7:大焦熱地獄:火あぶりの地獄

八大地獄の第7階層は大焦熱地獄であり、6層の焦熱地獄ので受ける火あぶりの10倍の責め苦が待っている無量億千歳に渡る逃げることができない地獄。殺生・盗み・邪淫・飲酒・嘘・邪見に加えて、女児・尼僧を姦淫した人間が落とされるのです。

それだけでなくお金・地位を使って多くの罪を犯した者も。大焦熱地獄で焼かれる苦しみはこれまでの上位の地獄の苦しみの比ではありません。

8:無間地獄(阿鼻地獄):1000倍苦痛の地獄

八大地獄最下層の最終が阿鼻地獄。別名・無間地獄とも呼ばれ、絶えることのない永遠の責め苦を味わうことに。これまでの地獄の1000倍という厳しい苦痛を受けなければならないのです。殺生などの五悪の罪に加えて仏教の世界で言う五逆罪に反した者が行く地獄は最悪の世界で容赦されることはありません。

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