3.八熱地獄の中で一番厳しい阿鼻地獄
地獄には「八熱地獄(別名・八大地獄)」があります。その地獄の最下層に位置するのが阿鼻地獄であり、上位にある7つの地獄よりも大きく最下層のためにゆえ、前項でも触れたように阿鼻地獄に到達するためには落ち続けて2000年かかるとされているのです。しかも、地獄の苦しみは、上にある大焦熱地獄の1000倍もあると言われ、剣樹・刀山・湯などの苦しみを絶え間なく受け続け、舌を抜き出されて100本の釘を打たり毒・火を吐く虫や大蛇に責められるだけでなく熱鉄の山を登り降りさせられます。
このことから普通でも苦しいはずの7つの地獄の世界が阿鼻地獄と比べると、幸福だと思える程と言うのですから、いかに過酷な世界かが想像できるのではないでしょうか。
1.生き物を殺してしまう
1つは生き物を殺してしまうということ。これは人間はおろか、犬・猫なども含めた殺傷のことを指しています。生きとし生けるものは神から授かった命でこの世に転生してきた存在。それを殺してしまうということは仏の意思に反することなのです。
2.嘘をついてしまう
2つ目は嘘をついてしまうこと。人を欺き苦しみのどん底に落としめて自分だけが何事もなく生きている。決して許されることではありません。
3.盗みをしてしまう
盗みをしてしまうことも地獄に堕ちる理由の1つになります。人が大切にしているものを盗むことで、その人の一生が大きく変わっていくかもしれません。そのことを考えると大きな罪と言ってもいいでしょう。
4.享楽に溺れてしまう
享楽に溺れてしまうということ。これもまた罪。時には息抜きのために楽しみに興じることもあるでしょう。しかし、人そのものを堕落させてしまう行いは許されないということと理解してください。
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