今や私たちの生活の中に深く浸透しているともいえるスピリチュアルな世界。精神世界ともいわれる日本独特の世界といえるかもしれません。ここではこのスピリチュアルに依存することとはどのようなことなのか、また依存しやすい人の4つの特徴と3つの克服方法をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

依存症とは

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「依存症」という言葉からあなたは何をイメージしますか?依存症には薬・アルコール・ゲーム・スマホなど様々なものがあります。ここでは増加してきたといわれる現代の心の病としての依存症とスピリチュアルに依存することの危険性を考えてみましょう。

依存症の特徴とは

依存症は厚生労働省のホームページでも言及されているように現代における深刻な心の病といえます。依存症とは、何かの行為を「やめたいと思ってもやめることができない状態」のこと。

代表的な依存症には薬物・アルコール・ギャンブルなどがあげられます。じつは煙草もニコチンへの依存症ともいえますよ。習慣化することで脳にインプットされてしまい、自分の意志ではコントロールすることができない状態

依存症は現代社会ではとても増加しているといわれています。それは生活様式の変化や社会環境の変化に寄ることがひとつの要因かもしれませんね。そして依存症は特定の人が発症するわけではなくあらゆる人が依存症になる可能性があることを知っておきましょう

スピリチュアルに依存することの危険性

さまざまな問題に直面する現代。スピリチュアルな世界に救いを求める人も増えているとか。スピリチュアルな世界は、あなたに素晴らしいアドバイスを与えてくれますよね。ただあまりにスピリチュアルに頼りすぎると「スピリチュアル依存症」という状態に陥る可能性があります。

スピリチュアル依存症とは、すべての物事をスピリチュアルな占いや霊視などによって決めようとする状態のこと。自分自身で決定することはせず、占い師や霊能者、新興宗教の教祖といわれる人にゆだねてしまうこと。また同じ考えを持っている人とお互いに頼りあい、自分で決めることをしないことも。なかには多額の金銭を要求されることもあります。気が付くと様々な犯罪に巻き込まれていることもありますよ。

スピリチュアルに依存しやすい人の4つの特徴

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自分ではなかなか解決できず家族や友人知人に相談できないトラブルに遭遇すると誰でもスピリチュアルな世界にその救いを求めたくなりますよね。多くの人が占い師や霊能者といわれる人に相談をしていることも現実。ただそのすべての人がスピリチュアル依存症に陥るわけではありません。ここではスピリチュアル依存症に陥りやすい人の4つの特徴を解説しましょう。

特徴1 自分に自信が持てない

とくに多いといわれている特徴は自分自身に自信を持つことができない人。自分に自信を持つことができないからほかの人に頼ってしまうのですね。自分に自信を持つことができないから自分の判断を信じることができないといえるでしょう。

自分が決断しないことで失敗しても自分の責任ではないということ。「占い師がそういったから」と責任転嫁し、自分は傷つかないようにと考えてしまうのでしょう。

特徴2 まじめな性格で物事を素直に受け止める

スピリチュアル依存症になりやすい人の特徴としてどのようなことにもまじめで几帳面に取り組み、純粋で物事を素直に受け止める人が多いといわれています。

自分の中で「こうあるべき」という自分の姿や物事を決めてしまっていると、自分の思い通りにならないことに直面したとき何かに頼ってしまうのでしょう。子育てや夫婦間や職場などの人間関係に悩み心のよりどころとしてスピリチュアルに頼りその考えを素直に受けとめ疑うことができなくなってしまうようです。

特徴3 自分一人でトラブルや悩みを解決しようとする

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配偶者や家族、友人などに相談することができず、一人でトラブルを解決しようとする人はスピリチュアル依存症になりやすいといわれていますよ。誰にも相談できず一人で悩むことにつかれたとき、優しくいたわるような言葉はとても心にしみるもの。苦しいときは誰かに頼りたいものですがそれができないという状態は心のどこかにスキが生じているのでしょう。あなたの悩みを一緒に解決しようとしてくれるものがスピリチュアルなものであれば自然と依存してしまうと考えられます。

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