その6. 強いトラウマを抱えている
過去に忘れられないほどの衝撃的な出来事を体験し強いトラウマが残ってしまっている場合にも、嫌な夢をみてしまうことがあるでしょう。特に有名な例として、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の悪夢障害が挙げられます。
PTSDは、何らかの強いストレスを受ける出来事を経験することでそれらがトラウマとなり、日常でも緊張感や不安感が続いたり、ストレスの原因となった当時の記憶がフラッシュバックしたりする精神疾患です。PTSDでは、症状のひとつとしてトラウマに関する悪夢を見ることがあります。
その理由には諸説あり、さまざまな研究がなされていますが、この悪夢障害はPTSDに限らず他のメンタル的な問題に関連して起こることがあるようです。もし夢のせいで睡眠が苦痛になるほどの状態であれば、専門機関を受診することも検討しましょう。
嫌な夢からメッセージを受け取るための3ステップ
image by iStockphoto
ここまで、嫌な夢の特徴やその原因などを解説しました。嫌な夢にはスピリチュアル的なメッセージが含まれていることがありますが、夢を見たまま何もしなければ意味はありません。ここからは、嫌な夢からメッセージを受け取るための3ステップを紹介します。夢の意味を最大限活かすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
その1. 目覚めたときに頭に浮かんだことをメモする
嫌な夢を見た後は、目覚めたときの感覚を忘れないようにすることが大切です。夢を見てどのように感じたか、何に気付いたかなど、そのときの考えをフレッシュなうちに記録しましょう。スマホのメモ機能を使ったり枕元に紙とペンを置いたりして、起きてからすぐに記録しやすい環境をあらかじめ作っておくことをおすすめします。
また、夢の内容で強く印象に残った出来事や人物名、言葉などがあればあわせてメモしておきましょう。夢の中で印象に残る事柄は、現実世界でもキーになるものである可能性が高いです。
その2. 夢の内容を細かく分析する
次に、嫌な夢の内容を細かく思い返してみましょう。夢で誰がどのようなことをしていたのか、何を感じたのかを分析していくと、現実世界に繋がる何かしらの要素が見つかることがあります。このとき、断片的でもよいので思い出した内容をメモに残していくと、焦らず夢の意味を考えられるでしょう。
ネットや書籍を参考に意味を詳しく調べるのもよいですが、夢はあなたの中にある思いや経験などを反映していることが多いので、まずは自分自身でその意味を探ってみることをおすすめします。
その3. 自分の現状と照らし合わせる
最後に、目覚めた後の感覚のメモや夢の内容の分析を自身の現状と照らし合わせてみましょう。夢がどのようなメッセージを送ろうとしているのか、今何に気付くべきなのかが自ずと見えてきます。このとき、夢の内容そのものよりも、夢を見た後の自分が起きてはじめに考えたことや感じたことを優先させましょう。
寝起きのまっさらな状態のときは、理論的な思考よりも感覚的なセンサーのほうが敏感になっています。夢を見た直後は、頭で理解するより先に自分の中の直感的な部分が夢からのメッセージをすでに受け取っているかもしれません。
嫌な夢の内容はあなたへの重要なメッセージ!
嫌な夢の種類や原因などを紹介しました。夢の内容自体の印象は悪くても、場合によってはスピリチュアルなメッセージを持つ場合があるので「単なる夢だ」と片付けてしまうのはもったいありません。
また、スピリチュアル的な要素がない夢であっても、あなたの現状や問題に対する重要なメッセージであることが多いです。夢から何かしらの気付きがあれば、ぜひ現実での暮らしに活かしてみてください。