嫌な夢ばかり見るのは霊的メッセージのせい？スピリチュアルな意味や原因などを夢占いに詳しいライターが解説

「嫌な夢」の中でも、スピリチュアル要素を持つと考えられるのは「予知夢」です。夢はあなたの「無意識」が表れたものという考え方があります。

この考え方によれば、あなたが現実世界で心にしまい込んでしまった気持ちや考え、忘れてしまっていた出来事などが夢に影響し、予知夢として自分自身に何らかの気付きを伝えようとすることがあるのです。予知夢は、あなたが日頃から抱えていながら無意識に見ないようにしてきたものへ意識を向けるよう促しています。

また、忙しさなどが理由で何か大切なことへの意識が薄れているときも、未来への警告として予知夢に表れると言えるでしょう。嫌な夢を見て、その内容に心当たりがあるときは、一度立ち止まって心の声に耳を傾けるといいかもしれません。

スピリチュアルなメッセージを持つ夢がある「嫌な夢」がある一方で、そうではない意味の夢もあります。具体的に、あなたの日頃の感情や、あなたを取り巻く現状などが夢に表れているだけの夢などはスピリチュアル的な夢だと言えません。夢には、記憶の内容を整理するという役割もあります。

そのため、何か印象に強く残る出来事が起きた日や、特定のことを繰り返し考えていた日にはその内容が夢にも表れることがあるのです。また、あなたが現実世界で普段から不安に感じていることや、ストレスだと感じている周囲の状況などが夢に反映されることもあるでしょう。

テレビやスマホを見ながら寝落ちをしたときも、寝る直前の記憶が夢に強く表れる傾向にあり、スピリチュアルなメッセージがあるとは言えないので注意してください。

夢の中に今まで見たことがない場所やものが現れる場合は、スピリチュアルなメッセージが隠れている可能性があります。これまであなたが行ったことのない場所や現実世界ではありえないものが現れる場合、それらを不思議に感じたり、ときには不穏な印象を受けることもあるでしょう。

このような夢は、あなた自身や周囲の環境に変化が訪れることを知らせていると考えられます。大きい変化であればあるほど不安も大きくなりがちですが、ポジティブな気持ちで捉えることが重要です。ただし、不気味で醜い生き物や物体が表れた場合、まれに運気の悪化などよくない意味での変化を表すことがあるので注意しましょう。

すでに亡くなった人が夢に表れたときも、スピリチュアルな意味を持つことがあります。夢に現れる故人は多くの場合、あなたが忘れてしまっていることや日々の不摂生、怠慢などを警告するためのモチーフです。また、幸運の訪れを示すこともあるでしょう。

ただし稀に、故人本人からのメッセージが表されていることもあります。例えば、高い場所や遠くの方からあなたが故人に見下ろされているシチュエーションの夢や、故人が同じ言葉を何度も発している夢などは、故人があなたへ何かしらのメッセージを伝えようとしている証です。

特に、故人が夢で発する言葉からは、現実において重要な気付きが得られる可能性があるので注意深く聞きましょう。

夢から目覚めたときに内容が腑に落ちる感覚があれば、その夢はスピリチュアルなメッセージを持つと言えます。どれほど不気味で嫌な夢であっても、その夢を見た理由が自然と理解できるようであれば、それはあなたに今必要なメッセージだったと言えるでしょう。

夢の持つ意味を考えるうえでは、夢の内容そのものに加え、その夢を見た後の自分自身の気持ちも重要な要素です。嫌な夢を見たときに、あなたがその夢をどのように感じたのかによって吉凶が決まると言えます。

「嫌な夢を見たが夢見はそれほど悪くなく、むしろ大切なことを思い出した」「夢の内容をポジティブに変換できた」という状態であれば、あなたが夢からのメッセージをうまく受け取れている証拠です。