理由2 桜は害虫が多く手入れがたいへん
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桜の木には多くの害虫がつくことを知っていますか?毒を持つ毛虫など私たちにとって歓迎することができない害虫が多くいるということです。害虫を駆除するためには労力と費用が掛かりますよね。また害虫を完全に駆除するということはとても難しいこと。家の中にまで毛虫などが入ってきたら大変ですよね。
理由3 桜が栄養分を吸収しほかの植物が育たない
桜が成長するためには多くの栄養分が必要といわれています。桜は、必要な栄養分を補うためほかの植物の分まで根こそぎ吸収してしまうとか。そのため桜の木の周囲には雑草さえも生えないといわれています。桜が植えている場所をよく観察してみると確かに雑草など他の植物は生えていませんよね。
理由4 大きく育つため周囲のものを破壊する
桜の木の種類によりますが、ソメイヨシノなどはとても大きくなるといわれています。桜は大木になり、栄養分を吸収しやすくするためにしっかりと根を張るそうですよ。しかも桜の根は地下深く根を張るのではなく地表から浅い部分に根を張ります。そのため大きくなった根は、建物さえも破壊してしまうこともあるとか。また生い茂った桜の葉は、日照不足になる可能性もありますよね。
桜の木の多くは川の近くに植栽されていますよね。それは川の護岸の役割があるということです。現在のように護岸工事の技術が進歩していなかった時代、大きな根を張る桜を多くの人が花見のために集まることで地面が踏み固められるため護岸の役割を担っていたとか。
最近の2つの桜事情
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桜はその華やかで美しい花とかぐわしい香りを好む現代人にとって、縁起が悪い花ではなくとても縁起がいい花といわれるようになっていますよね。ここでは時代とともに変化していった桜事情を2つ紹介しましょう。
桜事情1 桜は縁起がいいといわれている
入学式や卒業し、合格発表など最近はおめでたい行事が行われる時期に咲く美しく華やかな桜は、とても縁起がいいといわれるようになってきました。確かに桜の花はとても開花時期が短いですが、短命ながらも私たちに癒しと楽しみを与えてくれていることは確か。現代の人々は、桜のはかない散りぎわではなくその華やかで可憐で美しい花に魅了されるようになったといえるでしょう。多くの人が桜の花のように美しく咲き誇りたいと願うことで縁起がいい花といわれるようになったといえるでしょう。結婚式を桜の花が咲くころにおこなうようになったのも現代の人々の幸せになりたいという願いからといえますよね。
桜事情2 桜の縁起物が人気
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桜にまつわる縁起物として桜餅や桜湯がありますよね。桜餅は、桜の葉を使ったピンク色の和菓子。地域によってその呼び名や形が違うのも面白いですよね。ちなみに関東では俵型の長明寺、関西では丸型の道明寺というそうですよ。
昔は桜湯を絶対に結婚式に使ってはいけないといわれていました。その理由は、桜がすぐに散ってしまうから。結婚してもすぐに別れてしまうと考えたのでしょう。
現代では、桜湯は結婚式や結納・見合いなどのお祝いの時に使われるとか。お茶は「お茶を濁す」ということからその場しのぎ、相手をだますということを連想させるため用いないそうですよ。湯呑の中に浮かぶきれいなピンクの桜が華やかな雰囲気を演出してくれます。
このほか静岡県の一部の地域では米を醤油と酒で炊いたご飯を桜飯と呼ぶとか。受験の時に合格祈願としてお弁当に入れるそうですよ。