人は何れは命を終えてあの世に旅立って行くとされています。その中で不思議な体験をしたことがある話題については枚挙に暇がありません。

果たして死後の世界はあるのでしょうか?
そこでこの記事では、死後の世界とはどんなところなのかをスピリチュアリストの筆者が解説してまいります。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

死後の世界は本当にあるのか?

image by iStockphoto

家族が亡くなり故人の偲ぶ時に思うこと。「極楽浄土に無事に行くことができたのだろうか?」ということかもしれません。

四十九日の法要を終えると、人間は極楽に上がっていくと日本人は信じてきました。

しかし、死後の世界は本当にあるのでしょうか?

1.普通の人が思い描く死後の世界

日本の多くは仏教徒ですが、仏教の教えに深い関心を持っている人はそんなに多くはありません。そのために死後の世界については、はっきりとしたイメージを持っていないと言ってもいいでしょう。

そのために「あの世」 の存在については、キリスト教にあるような天国ではなく、曖昧な世界を思い描いていることが現実的ではないでしょうか。

2.死後の世界観

死後の世界観は、世界に存在する宗派によってさまざまな受け止め方があります。身近な仏教世界においては前述のように人は亡くなると浄土に行くという考え方が一般的でしょう。

「浄土」とは現世で活動している時に味わう苦しみを感じるがなく、心安らかに過ごすことができる場所と考えられてきました。

この他には、死を迎えた人は魂に還り輪廻転生の法則の中で六道(りくどう)の世界の中でどこかに生まれ変わるという考え方、あるいは死んだら完全に無の世界になるという思想もあります。

特に釈迦は魂の存在について語ることがなかったと言われており、仏教では死後の世界を想定しないという見方さえあるほどです。

死後の世界はない?

image by iStockphoto

死後の世界は本当にないのでしょうか?

世の中には臨死体験をした人のコメントがネットでもよく目にすることがあります。それらの話の中では、病床に伏して死ぬ間近の患者が急変して意識を失い、三途の川を渡ろうとした時に死者から「まだこちらに来るには早すぎる」と言われて意識を取り戻したという話。

このような 話題が事欠かないのです。

1.死後の世界がないという意見

科学の観点からすると、生死の境目が明確に断定できない点があります。ひと言で言えば「死後は無に返る」ということ。

亡くなり遺体が焼かれると二酸化炭素となって飛び散る。科学的に見るとそれ以上でもなくそれ以下でもないだけであり、死後の世界はないという意見に辿り着くわけです。

前述の臨死体験についてもある科学者は次のようなことを言っています。

「臨死体験者のあの世については、最近のラット実験である仮説が成り立つが、ラットが亡くなった後の数十秒間は脳波が活発になるために臨死体験に関係しているのではないか?」

このように科学的見地からすれば、死後の世界がないという意見もあるのです。

2.科学的に否定できない死後の世界

死後の世界を否定する立場の人たちは、「あの世を信じることは科学的ではない」という考え方を持っていると言ってもいいかもしれません。

しかし、「科学」は実験結果や観測結果を客観的、且つ合理的に説明するための解釈の1つにしか過ぎないのです。

面白いことに死後の世界を肯定する人々が提示してくる事実を1つひとつ科学的に否定する証拠を出さなければならないのですが、権威ある脳外科医の1人が、自ら脳のデータを客観的に検証して、合理的にあの世の存在を提唱したほど。

このような議論が繰り返されている中で「死後の世界がないことを証明できない」という側面もあるのです。

3.死後の世界を証明した医者

「死後の世界がないことを証明することができない」ために「死後の世界は存在する」という逆説的な見解がある中で、ハーバード大学の脳神経外科医が髄膜炎という病気によって脳活動が停止した事例が報告されています。

この時、本人はゲートををくぐり暗闇の中にある光に包まれて再び生き返ったのです。奇跡的に意識が戻り、リハビリの結果、外科医として復帰。

その後は自己体験と臨死体験の研究論文を元に脳の活動では説明がつかないことを論証したのです。

次のページを読む
1 2 3