しかし、自殺すると成仏できないと言われていることをご存知でしょうか?自らの命を絶つことで人生に幕を降ろしてしまう。これまでの恨み辛みから解放されると思いがちですが、どうなのか?
そこでこの記事では、自殺すると本当に成仏できないのかをスピリチュアリストの筆者が解説してまいります。
ライター/myuza
九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。
各宗教では自殺はどう捉えられている?
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自分の命を自身で絶つことは悲しいことですが、とても愚かな行為と考えられています。ただ宗教によって、自殺の解釈に微妙な違いがあることも事実。
ここで宗派によってどのような違いがあるか見ていきましょう。
1.自殺は罪とされるキリスト教
まず、キリスト教における自殺に対する考え方ですが、「自殺は罪」とされています。自殺すると天国へ召されることがないと考えられているのですが、イエス・キリストが処刑された後多くの殉教者が出たことを鑑み、ある神学者が旧約聖書・モーゼの十戎の「汝殺すなかれ」を引き合いに出して自殺は神への冒涜として罪として扱うようになっていったのです。
2.仏教では異なる見解
片や仏教では自殺を否定・肯定をしていません。これは「即身仏」という考え方に起因していると思われます。
「即身仏」は修業の1つであるものの、お坊さんが自殺するという行いにも見て取れるからです。
そのために自殺をあからさまに否定することができないのかもしれません。
慈愛の念に満ちた仏教の教えでは暖かな愛の力ですべての人を迎える思想があります。その結果、人がどのような死に方をしていたとしても成仏できるという考え方が根底に流れているわけです。
1.死んだという後悔の念が魂に強く刻み込まれるから
自殺で成仏できないのは、「後悔の念が自分の魂に強く刻まれる」という理由が考えられます。
人は生きている間にたくさんの経験して成長していく生き物。その中には反省することや前向きな姿勢で生活を送ることもあり、その経験値で魂も成長。多くの出来事が私たちを人間的にも霊的にも成長させてくれるのです。
しかし、自殺してしまうと、後悔の念が記憶として強く刻み込まれてしまい、その呪縛から解き放たれることがありません。
そのために成仏できないということになっていくわけです。
2.残留思念が残るから
2つ目の理由は「残留思念が残る」ためです。前述のように後悔の念は魂に記憶されると同時に強い思念エネルギーとして、死んだ場所に留まってしまいます。
残留思念があまりにも強く、最悪の場合は悪霊と化してしまうこともあるほど。霊能者が霊視してお祓いをしない限り、その場から解放されることはないでしょう。