3.怨霊になる条件

怨霊として認められるには、生きているときにされた非情な仕打ち・亡くなる時に強く人や世の中を恨んでいる事、多くの人が自分が亡くなった後に起こった不幸を自分の仕業と認め、恐れることが絶対です。そして恨まれた人々が、不幸になるかどうかで怨霊と呼ばれるかが決まります

権力者や少数の人を死に追いやっただけでは怨霊にはなれません。生きている人たちに【怨霊の祟り】と認めてもらう必要があります。更に怨霊は恨む気持ちが強ければ強いほど災厄の範囲が広くなるのです。

悪霊と怨霊の違いってなに?

悪霊と怨霊の明確な違いはその災いや苦痛を与える範囲です。怨霊は個人とそこに関わる人達なので、怨霊に祟られた身内がいたら自分は何も関係していなくても災いや不幸が降りかかります。ほんとに迷惑な話ですよね。悪霊は自分と縁が無くても波長が合えば憑いてきます。要は誰でもいいのです。

悪霊は自分の自己管理で憑きにくくさせたり、憑いてしまっても祓うことはそこまで難しい訳ではありません。そもそも気が合うから憑いてきたので自分を纏う気が変われば離れていきます。ですが怨霊は、自分にひどい仕打ちをした相手とそれに関わった人たち全てに怒りを抱き亡くなってしまったため、自分でどうにか出来るレベルではありません。

その他霊の種類とその性質

悪霊と怨霊の他にも、霊と呼ばれるものがいます。その性質や特徴はどう違うのでしょうか?生きている者の味方をしてくれる霊や明確な理由があって現世に留まっている霊。ここではいくつかの霊とその特徴を取り上げてみたいと思います。

1.生き霊

生き霊】とは生きている者の魂が(一部)肉体から離れて自由に動き回ったり特定の人や物に執着するもののことを指します。生き霊と言っても、例えば相手を「応援したい」「支えたい」というようなプラスのエネルギーを持つものもいるので全てが悪い影響を与える訳ではありません。

ですが、マイナスエネルギーをを持った悪意のある生霊を特定の相手に飛ばすと、生き霊が憑いた相手は体調不良・睡眠不足・悪夢を見る・精神的に不安定になるなどの症状が出るようになります。そして長期的に生き霊を飛ばし続けると自分の魂を削り続けることになるので、生き霊を飛ばしている本人も、体調不良や病気・精神疾患などの症状が出ることになるでしょう。

2.守護霊

【守護霊】とは生きている者を保護し、その人生を見守るもののことを指します。ただ見守るだけでなく守護している者に試練を与えたり危機が訪れたときに警告または回避させることも。

守護霊は基本的に先祖が多くその力もそれぞれ違いますが、ただ甘やかすだけの存在ではなく魂を成長させるいわば自分の魂の親のような存在と言えるでしょう。

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