小アルカナ・ペンタクルは現実的、実際的、物質的といった意味を持つグループです。火地風水の地と性質が似ています。その中の8番目のカードには職人の姿が描かれていますね。壁には彼の仕上げた作品がたくさん掛けてあり、その1つ1つに値打ちがあるのです。ペンタクルはお金そのものも表します。
この記事ではタロット占いをよく活用している筆者が、シチュエーション別にペンタクル8の意味を解説しましょう。

ライター/あまらや

6歳から星占いを始める。長い趣味歴を経てプロを目指す筆者が楽しくお話します。

【ペンタクル8】はどんな意味を持ったカード?

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8番目のカードはペンタクルのグループの中でかなり先に進んだ状態です。自分の仕事といえるものを見つけて、それに専念できる環境を手に入れました。人生上において目指したい境遇の1つだと思います。

総合的な意味:熟練すること 

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ペンタクルは他の3つのグループに比べて落ち込みが少ないです。10枚のカードで1つのストーリーをつくるなら、明らかに困難な様子であるのは5番目のカードだけ。その後はわりと安定しています。これは目標を決めたらそこへ向けて努力し、実績を積むことが安定のための基本パターンだということを示しているのかもしれません。

正位置:積み上げる

熟練することが有効な方法だということを知っていても、実際にはできにくい場合もあるでしょう。しかしやはりそれが不変の方法なのだと思います。たとえばある技術を習得するなら一定時間を費やし、積み上げることで成果になり専門性がついてくる…。そのようなプロセスをペンタクル8の正位置は表しています。

逆位置:行き詰まり 

しかし「これだ」と思ったものの能力を伸ばせず方向転換したり、中途半端になったりすることもあるでしょう。また理想像を追いかけたいけれど達成するにはかなり鍛錬が必要で、できない気がするなど…。ペンタクル8の逆位置ではそのような状況での対応策を考えることが大切でしょう。

【ペンタクル8】正位置の各解釈は?

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ペンタクル8の正位置は物事を積み重ねることで、別の良い物事を手に入れることができるという意味です。それは仕事の能力だったり、お金だったり、信用や安定だったりします。またそれらから発生する満足感や達成感などもそうでしょう。

正位置の<恋愛>の解釈:続けてみれば

ペンタクル8のカードに描かれているような人を恋愛の相手にすれば、少なくともはずれはないような感じです。勤勉で誠実そうですしね。ペンタクル8の正位置が出たときは、そのような人との縁があるかもしれません。真面目そうなタイプだからつまらないというわけではないので、落ち着いて交際を続けてみたらどうでしょうか。

結婚ならその人で間違いないでしょう。復縁なら誠意が伝われば戻ってきてくれるかも。相手の方の気持ちならきちんと付き合える人を望んでいます。出会いなら仕事を通して良い人と出会えそうです。

正位置の<仕事>の解釈:地道にする

もし仕事上の悩みがあってペンタクル8の正位置を引いたのであれば、間違っていないのでそのまま続けてくださいという意味です。また仕事をしていると仕事以外の理由で、悩んだり迷ったり辞めたくなったりすることがあります。しかしそれで辞めてしまうと何も築くことができません。大変かもしれませんがなるべく仕事に集中しましょう。

転職をお考えなら今はそのときではないようです。あなたにはこれまでに積み上げたものがあるのではないでしょうか。もうしばらく頑張ってみてはいかがですか?きっと良い運が巡って来ます。

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