スピリチュアルの世界では天使をテーマした話題をよく耳にするものです。特にキリスト教の世界観では欠かすことのできない存在。そんな天使の実在性を問う人も少なくありません。では、天使は本当にいるのでしょうか?
今回の記事では、この天使についてスピリチュアリストの筆者が解説していくことにいたします。

ライター/myuza

九州出身、神奈川在住の男性です。 20年以上、スピリチュアル分野に関心を持ち、多くのスピリチュアリストの方々と交流をして、精神世界探訪をしております。 つたない経験ですが、人生に悩まれている方々の参考になるような情報をご提供させていただきたいと思っています。

天使という存在

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天使は、英語で訳すと「Angel(エンジェル)」となるのですが、語源的にはギリシア語の「Angelos(アンゲロス)」で「使者」「伝令」という意味を持っています。このことから天使は神の代弁者であり、天の使いという解釈で見られているのです。

天、すなわち神様の使いである天使は神様によって作られたとされています。その役目は御親(みおや)である神様からのメッセージを人間に伝える仲介者であると同時に人間に近い存在として世界の至るところにいるのです。

但し、彼ら天使は宗教や教役者によっても解釈が異なっており、人間のような肉体を持っている天使もいれば、霊体として存在していると説いている人もいます。

キリスト教を始め、ユダヤ教やイスラム教など各宗教に個々の天使像が確立されている中で、神様の使いという役割は共通しているものの、異なる性格を帯びており種類・役割も多岐に渡っているのです。

本当に天使はいるのか?

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では、ここから本論に移っていくのですが、本当に天使はいるのでしょうか?

1.昇天した人達を救う天使たち

天使の話題については事欠くことはありませんが、現世での役目を終えてあの世に昇ったばかりの人達を救う天使は数億人レベルで存在していると言われています。一般的に天使と聞くと、神様がいる世界に存在する高級霊というイメージが強いことでしょう。しかし、天国にもさまざまなクラスがあり、天使にも階級が存在しています。天使の中でも現世での役割を終えて昇天したばかりの人達を救う天使がおり、彼らは第一段階の天使と言っていいでしょう。

彼らの役目はあの世に行ったばかりの人間を導き、神の世界を教える役割を担っているのですが、その数は数億人にも。しかも、人間1人ひとりに対して、その人が持つ思想や宗教的な世界観にマッチした天使がついて指導するのです。

2.天使は現世に生まれてくることも

天使たちは霊界だけに存在しているわけではありません。彼らの中には数百年~千年単位のサイクルで地上に転生する場合も。このような現世に生まれ出てくる目的は、人間界で自分自身の魂を磨くためであったり、地上の浄化の使命を帯びていることもあります。これに加えて人間としての感覚を覚えていくために、彼らは地上に生まれてくるわけです。

霊的な存在である天使で霊界に長くいることで、人間の考え方や心のあり方を理解できなくなってしまうために人間界に生まれてくるとも。天使達が人間を正しく導くことができる指導者になるためには、自ら現世の感覚を理解して身につける必要があるのです。このような体験をすることで多くの人達を導くことができるようになるのかもしれません。

天使が存在する6つの理由

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ここで天使が存在する理由について説明していきましょう。

1.昇天した人の魂を導く

1つ目の理由は昇天した人の魂を正しい方向に導くというもの。さきほども言ったように天使は数億人も存在していますが、多くの階級に分かれています。

そして、階級の低い天使たちは比較的人間に近い存在であり、死んであの世に昇っていく魂を導く役目を持っているのです。死んだ人は生きている時に信仰していた宗教に合わせた天使が現れて、その人の魂を導いて霊界を通して最終的には天界に行けるようにしています。

2.救いを求める人に愛の手を差し伸べる

2つ目の理由としては、救いを求める人には愛の手を差し伸べるということが挙げられます。前述のように天使は神様の使いで天の指示によって人を助けようとしますが、助けを求める人間に対して神様は天使を通して私たちを導いてくれる。これも天使の役目であり、実在性を示すことになるわけです。

但し、天使が自ら人を助けることはありません。あくまで神の意志によって動くので、天使はあくまで神様の代弁者にしか過ぎないということかもしれません。

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