かわいいイラストやアニメの主人公などたくさんの人々に愛されるキャラクターとして知られている狸。その反面、妖怪の仲間、人をだますなどあまり良いイメージがないこともあります。ただ狸は古くからとても縁起がいい動物ともいわれていますよ。ここではさまざまなイメージを持つ狸のスピリチュアルな5つの意味と生態、狸の置物の由縁をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

狸の生態

image by iStockphoto

あなたは狸を見たことがありますか?イラストやアニメでとてもかわいいイメージを持つ方も多いでしょう。実際は、狸は一見すると犬のように見えることも。最近では都会でも見ることができるようになった狸の生態などを考えてみましょう。

狸は夜行性で日本各地に生息する

日本に住む狸には2種類あります。九州から本州などの比較的暖かい地域に住むホンドタヌキ、北海道に住むエゾタヌキ。主な生息地は森林や農村部ですが、最近では都市でも見かけることがあるとか。夜行性で夜にエサを探しています。道路を歩いていることもありますが、猫と同じように側溝を使って移動することが多いようですよ。何でも食べますが人には懐きにくいといわれています。ただなかには毎日エサをもらいに来るほど人になつく個体もいるとか。

日本ではタヌキは鳥獣保護法によって保護されている動物です。むやみに触る、エサを与えるなどの行為は禁じられていますので見かけても近づかないようにしましょう。また最近では交通事故にあう狸も多くなっています。狸の死骸を見つけたときは各自治体に連絡するといいでしょう。

世界では珍しい動物とされている

image by iStockphoto

日本ではどこにでも生息している狸。じつは世界的に見るととても珍しい動物であることを知っていますか。狸は本来東アジアや東南アジア・東北アジアなど極東地域にだけ生息していました。近年ではヨーロッパでも生息が確認されていますが、珍獣であることには変わりがないといえるでしょう。ある国では動物園に狸がやってきたとき、日本でパンダを迎えたときのように盛大に歓迎式典が行われたそうですよ。

狸のスピリチュアルな5つの意味

image by iStockphoto

狸は日本では古くからその愛くるしい姿などからとても縁起が良い動物として知られています。また、スピリチュアルな世界でもとても意味を持つといわれる動物。ここではタヌキが持つスピリチュアルな5つの意味を解説しましょう。

意味1 狸と「他を抜く」の語呂合わせから縁起がいいといわれる

日本人はとても語呂合わせで縁起を担ぐことが多いといえるでしょう。狸も「他抜き」という語呂合わせからとても縁起がいいといわれています。「他抜き」から「他を抜く」という言葉が連想されるため、ライバルやほかの人から抜き出るという意味が込められているとか。自分自身の成長や商売繁盛などの意味があるといわれています。

意味2 狸を見たときは幸運が訪れる前触れ

狸はとても縁起がいい動物。その狸と実際に遭遇するということはあなたに素晴らしい幸運がもたらされるという予感だといわれています。狸がもたらす幸運とは、金運アップ、健康運、仕事や学業なら大願成就、出世も望めるそうですよ。まさに狸はオールマイティな縁起の良い動物といえるでしょう。

意味3 あなた自身を磨きなさいというメッセージ

image by iStockphoto

狸は狐と同じようにさまざまなものに「化けることができる」といわれていますよね。本来、狸が化けるのは人をだますことを目的としているのではなく、上手く化けた自分を見てほしいからともいわれています。そのため自分の魅力に自信がないときに狸にあったときは、あなたの魅力をアップさせるための努力を惜しまないでということを伝えているそうですよ。服や髪形、アクセサリーなどで違う自分を見つけるためのちょっとした冒険をしてみませんか。

次のページを読む
1 2