ハエはわたしたちの生活の中で厄介者として知られています。ハエには不衛生などの負のイメージが強いですよね。じつはハエにもスピリチュアルな意味が隠されています。ここではハエが持つスピリチュアルな6つの意味とハエにまつわる3つの言い伝えや生態をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

ハエの生態

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ハエは世界中どこにでもいる昆虫。世界的に見ても害虫としての側面が強いといえるでしょう。ただ最近ではショウジョウバエなどの一部の種類における様々な研究において益虫の側面も注目されているといえるでしょう。ここではハエの生態を詳しく解説しましょう。

生態1 変態をする昆虫

ハエは卵・幼虫・成虫とその体を変化させる完全変態の昆虫です。ハエの種類によってはメスの体内で胚を発育させ幼虫を産む卵胎生の習性を持っていますよ。ハエの種類は大変多く、ブンブンと人にまとわりつくように飛ぶことから人に嫌われる昆虫の中でもトップ3に入るのではないでしょうか。

生態2 ハエは不衛生といわれる理由

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ハエのイメージはとても不衛生というもの。そのイメージの要因は、ハエの持つ食性にあるといえるでしょう。ハエのたんぱく質の摂取方法は動物の腐敗した死体やフンなどから。またハエはその習性から人間に様々な病原菌を感染させるということが厄介者とされている由縁といえるでしょう。ハエの種類によっては人に寄生することも、農業被害が起こることもあるそうですよ。

生態3 益虫とされる側面がある

ハエは一般的に害虫として扱われています。ただ近年ミツバチの急激な減少にともなってハエの仲間を使って蜜を集めようという試みが行われているようですよ。ただイメージ的に人々に受け入れられるかは疑問ですが。

またショウジョウバエの仲間は、がん細胞の匂いに反応するという研究結果が発表されています。さらにバイオメディカル分野での研究では、ショウジョウバエが持つペプチドが癌細胞抑制に働く可能性が見出されているそうですよ。このペプチドはほとんどの哺乳類に存在するものであるため安全性の高い抗がん剤を作るためのヒントとなる可能性があるためさらに研究が進められているとか。ハエには益虫としての側面もある生き物といえるかもしれませんね。

ハエに関する言い伝え

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ハエは古代から生息していたと考えられる昆虫。それはハエにまつわる言い伝えが古代宗教の中にみられることからもいえるでしょう。さらに聖書の中にもハエにまつわる話がありますよ。ここではハエにまつわる言い伝えを紹介しましょう。

言い伝え1 古代では魂のシンボルだった

古代の宗教ではハエは霊魂のシンボルといわれていたようです。そのためあなたに近い人が亡くなったとき、ハエを見るとハエにその人の魂が乗ってあなたに会いに来るといわれているそうですよ。中東にある言い伝えの中に登場するベルゼブブは「ハエの王」という別名がありますがその本来の意味は「霊魂の神」ともいわれています。

言い伝え2 女性がハエを飲み込むと妊娠するといわれていた

古くからある宗教の中では亡くなった人の魂が乗ったハエを女性が飲み込むことで妊娠することができるといわれていました。ケルト神話の中に登場するエティナやクーフリンの場合も同じようにして生まれたといわれているとか。

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