春から夏にかけて様々な場所に巣をつくる蜂。現在では蜂や蜂の巣は嫌われる存在となっています。じつは蜂の巣は古くからとても縁起がいいといわれていることを知っていますか。実際古くからある宿泊施設や商家の出入り口に大きな蜂の巣を見かけることがありますよね。ここでは蜂の巣が縁起がいい6つの理由とスズメバチの巣が最も縁起がいい4つの理由をスピリチュアルな世界に詳しい筆者が解説しましょう。

ライター/柚葉黎子(ゆずはれいこ)

蜂の巣が縁起がいい6つの理由とは

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風水では植物や動物などが集まってくる家気の流れが良いとされています。蜂も女王蜂を中心とした多くの蜂が集まることで巣をつくりますよね。そういう意味では蜂が巣をつくる家は気の流れが良いといえるでしょう。ただ蜂の巣があるととても困ってしまいますよね。日本では古くから蜂の巣はとても縁起がいいといわれており、多くの家に蜂の巣が置かれていたとか。ここでは蜂の巣が縁起がいい6つの理由を解説しましょう。

理由1 家内安全・蜂の巣がある家は泥棒が入りにくい

蜂の巣が家の出入り口付近や軒下にあると蜂の出入りが激しく刺されるのではないかと恐怖心を抱きますよね。そのため一般の人だけではなく泥棒などが近寄りにくいため被害にあいにくいということから「家内安全」になるといわれるようになりました。

理由2 金運上昇・金色に輝く蜂蜜があるから

蜂は巣の中にたくさんのハチミツを貯めますよね。蜂蜜の色は集める花の種類によって濃淡がありますが美しく輝く金色。金色は風水上金運を表し、金色のハチミツをたくさん貯めることができる蜂の巣は金運アップにつながるといわれるようになったとか。

また、たくさんの栄養を含んだ蜂蜜は、昔から高価なものでした。その蜂蜜をたくさん貯めることができる蜂の巣もまた金色に輝くお金が集まる縁起物とされたのでしょう。

理由3 商売繁盛・蜂の巣は多くの蜂が出入りするから

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ひとつのハチの巣には女王蜂のほかにたくさんの働きバチがいます。働きバチはたくさんのハチミツを集めるために何回も蜂の巣に出入りしますよね。これは商売において、店への出入りが多くなり客がたくさん入ってくるということを意味すると考えられました。そのため蜂の巣には商売繁盛のご利益があるといわれるようになりました。

理由4 子孫繁栄・女王蜂がたくさんの子どもを産むから

蜂は女王蜂一匹が多くの卵を産みます。たくさん産むことが女王蜂の役割。多くの蜂が蜂の巣に存在することで蜂の巣はだんだんと大きくなっていきますよね。そのため蜂の巣には子宝に恵まれる、家が繁栄するというご利益があるといわれています。

理由5 マヤでは蜂は地球のタイムキーパーといわれるから

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メキシコ南部から北米の中央地域に多く住んでいるマヤの人々の間では「蜂は地球のタイムキーパー」といわれていることを知っていますか。彼らの考え方では蜂は自然の流れを敏感に察知し、気が悪くなるといなくなってしまうとか。

彼らの考え方によると蜂が家にやってきて軒下などに巣をつくるのは、気の流れが良くなり幸せがやってくる前触れということ。

ただ近年地球全体で蜂の数が減少しているとか。蜂は素早く環境の変化を察知するといわれているためマヤの人々の間では「蜂がいなくなってしまうと人間もいなくなってしまう」といわれているそうですよ。

理由6 ミツバチは欧米でも縁起がいいといわれているから

キリスト教をほとんどの国民が信仰しているヨーロッパやアメリカなどの海外では、蜂は神の使いであり蜂が住む蜂の巣は神様の使いの住処といわれています。キリスト教では死は神様に召され神のもとへ行くことといわれていますよね。そのなかでもミツバチは死の知らせを持ってくる生き物とされ、蜂の巣が家にできることは天に召される人がいるとされていますが、神様のもとに行くのですからとても良いことと解釈されているようですよ。

またミツバチは、ヨーロッパでは家族の一員といわれています。ミツバチはとても働き者で知られていますよね。一生懸命働くミツバチの巣ができるということは家が繁栄することを意味するといわれ、蜂の巣ができると新しい素敵な家族ができたと喜ぶそうですよ。

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